ソ連・ロシア映画のもっとも恐ろしい登場人物(写真+絵+動画)

Kira Lisitskaya
 恐怖映画は観客の心理に無慈悲に訴える。もっとも恐ろしい登場人物を集めた。

「ヤガー、暗い森の悪夢」(2020)のバーバ・ヤガー 

 ロシアのおとぎ話の登場人物バーバ・ヤガーは、死者を思い出させ、別世界の入り口を監視し、子どもを食べる。

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「ルサルカ、死者の湖」(2018)のルサルカ

 スラヴの伝説に登場するルサルカはディズニー版の人魚とはまったく異なる姿をしている。 スラヴのルサルカには尾はなく、とても狡猾であった。言い伝えによれば、不幸な恋が原因で水に飛び込み自ら命を絶った女性たちが姿を変えたものだと言われる。ルサルカは、闇の伝説が現実になったものなのである。

 「ヴィー」(2014)のヴィー

 スラヴの伝説では、地獄からやってきたものとされ、その眼差しで人を殺すことができる。目は床まで長く垂れ下がった瞼に覆われ、誰かの助けなしに目を開くことができない。有名なフレーズは、「わたしの瞼をあげておくれ」というもので、その後、稲妻のように殺害する。

「貨物200便」(2007)のジュロフ大佐

 カルト的監督アレクセイ・バラバノフの11作目はホラー映画ではないが、主人公のジュロフ警察大佐は、悪魔そのものである。ジュロフは、地元の役人の娘を誘拐し、想像もつかない苦しみを与える。ソ連時代の終焉を描いたこの映画の準備段階で、主要な俳優たちの数人が出演を断ったと言われる。また後には、劇場公開が危ぶまれた。

「ハギ・トラッガー」(1994)のハギ・トラッガー

 有名な人形チャッキーのようなものである。「ハギー・トラッガー」は人形に埋め込まれた人工知能をテーマにした物語。人形はテレポーテーションができ、かなり強く、しかももっとも重要なことは催眠術をかけられることである。精神病患者たちの描いた絵が小道具として使われたが、これが人形のイメージにさらなる恐ろしさを加えている。 

「彼の妻ニワトリ」(1990)の鶏女

 大人のためのアニメのシュールな登場人物で、過敏で気の弱い人向けではない。普通のソ連のアパートに青い男と鶏女と人間の頭をした毛虫の姿をした子どもが住んでいる。ある日、彼らの家に知らない男が訪ねてきて、夫に、あなたの妻は本当は鶏なのだと告げる。そしてそこから、メタファーとサイケデリックなイメージに溢れたファミリー・ドラマが始まる。しかし、実際、映画のストーリーはそれほど重要ではない。なぜなら、登場人物の姿を見ただけで鳥肌が立つのだから。

「ヴィー」(1967)のパンノチカ

 「ヴィー」はソ連の怪奇映画でもっとも大きな興行収入をあげた作品の一つである。ニコライ・ゴーゴリの小説の映画化作品は、あの世からやってきた生き物と本物らしい特殊メイク、悪魔的なテーマで観客に恐怖を与えた。もっとも恐怖感を与えるのは、魔女のパンノチカが恐ろしい音楽をバックに、描かれた輪の向こうに向かおうとしたり、棺に乗って飛んだりするシーンである。

「モロスコ」(1964)の熊のイワン

 美しい青年イワンは乱暴で残酷であったために、熊人間に姿を変えられてしまい、花嫁を見つけることができずにいた。ロシアの民話の登場人物であるが、映画化された熊のイワンはかなり恐ろしく、このリストに入れないわけにはいかない。

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