ソ連の探偵・スパイ・冒険映画とテレビドラマ7選(動画付き)

Edmond Keosayan/Mosfilm, 1966
 ロシア内戦、第二次世界大戦、冷戦を舞台にしたこれらの作品は、手に汗握るサスペンスの神髄を見せてくれる。

1.『春の十七の瞬間』(原題:Семнадцать мгновений весны)

 戦前、ナチスが台頭する直前にドイツに潜入していたソ連のスパイ、マックス・オットー・シティルリッツは、二次大戦末期、西側の連合国との間で単独講和を結ぶ秘密交渉を行おうとするナチスの計画を妨害するよう指示される。一方、ナチスの秘密警察ゲシュタポの将校が、親衛隊に紛れ込んだソ連のスパイを狩るため動き出す。

 このテレビドラマはこれまでで最も成功したソ連スパイ映画として広く知られている。

2.『捕まらない復讐者』(原題:Неуловимые мстители)

 ロシア内戦で武装集団の指揮官に父親を拷問・殺害された者を含む4人の若者が、互いに助け合うことを誓う。4人の若者は一連の冒険に乗り出し、血に飢えた司令官が率いる残忍な武装集団を混乱に陥れる。「オスターン」(ドイツ語で「東部」)あるいは「赤いウェスタン」と呼ばれるジャンル(ソ連版西部劇)の古典的な一例だ。

3.『シャーロック・ホームズとワトソン博士』(原題:Шерлок Холмс и доктор Ватсон)

 有名な英国の探偵を描くソ連ドラマは、アーサー・コナン・ドイルの名作の忠実なリメイクとして広く知られている。多くのロシア人にとって、シャーロック・ホームズを演じたワシリー・リヴァーノフは同シリーズの顔となった。

 1979年から1986年に撮影されたこのテレビドラマは、鉄のカーテンの外側でも評価された。リヴァーノフは「演劇に対する貢献」を讃えられて大英帝国名誉勲章を受章している。

 「実際にかなり良い出来だった」とガーディアン紙は同シリーズを評価している。「一見しただけではベイカー・ストリートがラトビアの街路だとは分からない」。

4.『十人の小さな黒人』(原題:Десять негритят)

 アガサ・クリスティーの1939年の小説『そして誰もいなくなった』を原作とするこの映画は、西側で作られた映画と比べてユニークだ。登場人物やそれぞれの犯罪は一切変更されておらず、原作の暗いラストもそのままだ。

 この映画はクリミアで1987年に撮影され、屋外の場面はほとんど有名な「燕の巣城」で撮られたが、城内の部屋は狭すぎるため、屋内の場面は別の場所で撮られた。

5.『集合場所は変えられない』(原題:Место встречи изменить нельзя)

 このソ連のミニドラマには、古典的なフィルム・ノワールの要素が見られる。劇中で描かれるのは待ち伏せ、追跡、殺人、銃撃戦だ。戦後モスクワの警官を演じたウラジーミル・ヴィソツキーはこのドラマの象徴となった。カリスマ警官が「黒猫」と呼ばれる謎の犯罪シンジケートを追う。

6.『ミノタウロス訪問』(原題:Визит к Минотавру)

 この推理ドラマは上記の『集合場所は変えられない』ほど認知されていないものの、ソ連の探偵モノの好例である。舞台は1980年代のモスクワだ。著名な音楽家が持つアントニオ・ストラディバリの唯一無二のヴァイオリンが盗まれる。警察が捜査に乗り出す間、場面は17世紀のイタリアに移り、アントニオ・ストラディバリ本人が登場する。

7.『タスは公表を承認された……』(原題:ТАСС уполномочен заявить…)

 このスパイ・ミニドラマの舞台は冷戦時代で、アフリカの架空の国ナゴニアにおける影響力をめぐる米国とソ連の情報機関の闘争が描かれている。KGBは、架空のアフリカ国家に対するソ連の供給品についての極秘情報を求める米国のスパイを排除しなければならない。ミニドラマは冷戦期プロパガンダ映画の典型例だが、それなりに魅力がある。

ロシア警察の「ロビン・フッド」が裁判抜きで犯罪者を処刑した理由を知るにはこちら

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