マトリョミン合奏でギネス世界記録:289名が参加

Tatyana Khodova
電子楽器テルミンを改良したマトリョミンの合奏に289名が臨み、ギネス世界記録(演奏人数)を更新した。

 テルミンを開発したレフ・テルミンの血縁で愛弟子のリディア・カヴィナにテルミン演奏法を師事した日本におけるテルミン演奏の第一人者で、マトリョミンの製造販売メーカー「マンダリン・エレクトロン」の代表を務める竹内正実氏がロシア・ビヨンドに明らかにした。今回の演奏はテルミン発明100年を記念して、9月14日、神戸のKIITOホールで行われた。この挑戦をサポートするため、ロシアからテルミンの娘、孫、ひ孫が会場を訪れた。

レフ・テルミンのひ孫、ピョートル・テルミン氏は、「これはテルミンの発明から100年を記念したギネス世界記録の更新です。現在、日本では非常に多くの人がテルミンを演奏しています。その数は世界のどこ場所よりも多いものとなっています。最初のギネスの世界記録は2013年に打ち立てられましたが、そのときの演奏者の数は272名でした」とメディアfontanka.ruに対し述べている

 電子楽器テルミンはふたつの高周波発信器を使って高周波の電気信号を発生させ、その「差」の周波数を音として取り出すという楽器で、楽器に手に触れることなく音を出すことができる。1919年にペトログラードで製造されたこの楽器の演奏はウラジーミル・レーニンも聴いたことがあると言われる。

 テルミンは1990年代に竹内正実氏の尽力によって、新たな道を進んだ。竹内氏は楽器をロシアのマトリョーシカの形にし、コンパクトなものにした。

 今回の演奏には、初めて外国人演奏家も参加した。マトリョミンアンサンブルのために特別に作品を提供したギリシアの作曲家マリオス・エリヤ氏であるが、彼はこのギネス新記録に挑戦するために1年でマトリョミンの演奏を習得した。

 なお、竹内正実氏の弟子らは、日本の複数の都市で、テルミン発明100年を記念したコンサートを開く。

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