露日関係を振り返る展示会がサンクトペテルブルクで開催

 サンクトペテルブルクの国立博物展示センター、ロスフォト(Rosphoto)で「日露関係写真展」が開催される

日露和親条約の締結交渉に臨む徳川幕府代表団。19世紀半ば。

 この展示会は、ロシアにおける日本年の一連の行事として、在サンクトペテルブルク総領事館の主催で行われる。

ロシア帝国の初代日本駐在領事(函館)、ヨシフ・ゴシケーヴィチ。1860年代、ロシア。

 同展示会では、下記3つの時代背景に沿って、合計約80の写真や文章が展示され、日本とロシアの関係の歴史を振り返る。

東京、虎の門地区のロシア外交使節団の代表事務所。1873–1880。

 「出会い」と題した第一期では、日露関係の誕生からさかのぼる。

駐露特命全権公使、榎本武。1887年ごろ。
皇太子ニコライ・アレクサンドロヴィチ、1891年。(竹下佳治撮影)

 ロシアの公式代表団の日本派遣からはじまる日露間の外交の確立、そして両国皇室の関係につき描く。

ロシア皇太子ニコライ陛下が人力車に乗っている。1891年。(上野彦馬撮影)
東京都千代田区にあるニコライ堂(東京復活大聖堂)。1891年ごろ。

 第二期では、「紛争、協同、戦争」と題して、日露戦争から、その後日露間が協同の歴史を経ながらも、最終的に第二次世界大戦で対立する様子を描く。

宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリン訪日。1962年5月、東京。

 そして第三期では、「戦後の関係の発展」と題し、戦後の日本とソ連の関係、また、その後経済や科学からスポーツまで様々な分野での市民レベルでの日露間交流が、日露の政治的・経済的関係をも発展させ強化させた歴史を描く。

東日本大災害(ロシア緊急援助部隊)。宮城県、2011年3月。

 展示会の開催は2019年1月30日から3月3日までの予定。

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