チェチェン紛争を扱ったロシア映画6選

カルチャー
ボリス・エゴロフ
 ロシア史の悲痛な一ページと言えるチェチェン紛争は、1990年代後半から2000年代前半に制作された重要な映画に影響を与えた。

1.チェックポイント(1998) 

 ロシア兵らが、戦争で荒廃したチェチェン共和国の僻地にある検問所を守っている。攻撃的な現地住民、兵士らの一挙手一投足に目を光らせるOSCE(欧州安全保障協力機構)の調査官ら、手当たり次第に狙い撃ちしてくる物陰に潜んだスナイパーによって、非常に張り詰めた空気が作られている。

2. コーカサスの虜(1996)

 第一次チェチェン紛争で2人のロシア兵が捕虜となる。彼らを捕らえたアブドゥル・ムラトは、ロシア軍に拘束されている自分の息子と引き換えに彼らを解放する用意がある。しかし取引は失敗に終わり、兵士らはリスクを冒して逃走することを決める。

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3. ストームゲート(2006)

 この4部構成のテレビ映画では、戦略的に重要な検問の防衛のため北コーカサスに派遣されたドロニン中尉の部隊の活躍が描かれている。容易な任務のはずだったが、部隊は突然何千人ものチェチェン人武装勢力に包囲される。簡単に想像がつくように、事態は急速に悪化する。

4. 煉獄(1997)

 信じ難いほど自然主義的な『煉獄』は、1994年から1995年の第一次チェチェン紛争中の「グロスヌイの戦い」に基づいている。この映画には、観客の多くが目を背けたくなるような恐ろしい露骨な描写が含まれている。 

5. チェチェン・ウォー(2002)

 若いロシア兵と英国民がチェチェン共和国で捕虜となるが、どうにか生還する。しかし、残された者たちを救うため、彼らは恐ろしい戦争に戻らざるを得ない。

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6.ブレークスルー(2006)

 この映画は第二次チェチェン紛争中の2000年に実際にあった「776高地の戦い」に基づいている。90人の空軍兵士が2500人のチェチェン兵とアラブ人傭兵に立ち向かう。生き残ったのは6人だけだった。