必見のロシア・アジア大ヒット映画

Kinopoisk
 時には力を合わせるのも良いということを、ソ連崩壊後に制作されたこれらのヒット映画が教えてくれる。ロシアとアジアの国々との合作映画はほんの一握りしか存在しないが、どれも皆さんのDVDコレクションに加える価値のあるものばかりだ。

『おろしや国酔夢譚』(1992年)

 日露合作の『おろしや国酔夢譚』は、日本人作家の井上靖の同名小説を映画化したものだ。1782年、日本の船がアリューシャン列島(当時ロシア領)沿岸で難破し、船員は島に上陸した。しかし、これは旅の始まりにすぎなかった。広大なロシア帝国領を横断した彼らが帰国するには9年もの時を要した。

 この映画にはロシアの科学者エリク・ラクスマンや日本人船長の大黒屋光太夫という実在の歴史人物が登場する。どちらも両国間の外交関係樹立に貢献した人だ。

『魔画』(1997年)

 これはソビエト崩壊後初めて撮られた中露合作映画だ。『魔画』はロシア人の若者イワンと中国人のシャオチン(小琴)のラブストーリーを描いたおとぎ話で、悪の魔術師が彼らの幸福を妨害しようとする。この映画には中露両国の神話のキャラクターが続々と現れる。

『ファースト・スクワッド』(2009年)

 日露が初めて共同で制作したこのアニメ映画は、並外れた能力を持つソビエトの若者の一団の活躍を描く。彼らはドイツ人部隊からモスクワを守るが、ドイツ人部隊のほうは13世紀から蘇った十字軍兵士の超自然軍を編成する。スリリングな作品だ。

『ジャングル』(2012年)

 ダニエル・ラドクリフ主演のアクション映画『ジャングル:ギンズバーグ19日間の軌跡』が2017年に公開される前に、ロシアと台湾の映画制作会社が彼らの『ジャングル』を作っていた。この映画に登場するのは危機的状況にある夫婦で、彼らは関係を修復するため休暇でエキゾチックな島へ行くことを決める。だがそこでも彼らの口喧嘩は続き、気がつけば彼らは食人部族に狙われている。

『ヴィー2:中国への旅』(2018年)

 この中露合作映画は、『レジェンド・オブ・ヴィー:妖怪村と秘密の棺』(2014年)の続編だ。前作は、彼方の忘れられたウクライナの村で、18世紀の英国人地図製作者ジョナサン・グリーンがスラヴ民話の超自然の化け物と出会う物語だ。 『ヴィー2』では、ピョートル大帝にロシア極東へ派遣されたグリーンが中国に行き着く。今回も彼は超自然力と出会うが、ただし今度は中国の神話が出典だ。 予算5000万㌦のこの映画は、ロシア映画史上最高額の作品の一つだ。アーノルド・シュワルツェネッガーとジャッキー・チェーンが出演するが、『ヴィー2』でのハリウッドの往年の名優たちの活躍を見るには、今年8月まで待たなければならない。

『ガーディアンズ:呪われた地下宮殿』(2018年)

 考古学者のチームが古代中国の墳墓で仲間を救出する任務に乗り出す。しかし到着した彼らを待っていたのは巨大な殺人蜘蛛のコロニー。大したサプライズだ。この映画はロシア、中国、タイ、オーストラリアが共同で制作した。

成功を収めたソビエト・アジア映画数作品について読むにはこちら

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