今夏ロシアにアニメ専門チャンネルが誕生

『魔女の宅急便』

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スタジオジブリ
 「ロシア1」「ロシア24」などを運営する「全ロシア国営テレビ・ラジオ放送会社」(VGTRK)傘下の「デジタル・テレビ」社と「ロステレコム」社が、アニメ専門チャンネル「Fan」を立ち上げる。

 このチャンネルは、宮崎駿やそれに近いジャンルのアニメを放映する。ロシアの経済紙「コメルサント」が報じた。こうしたジャンルのテレビ局としてはロシア初となる。

 チャンネル「Fan」は今年の夏の初めに放映を開始する。そのコンテンツは、「アニメ映画、連続アニメで、とくにファンタジーのジャンルが多くなる」。コメルサント紙は、「デジタル・テレビ」社のドミトリー・メドニコフ社長の言葉を伝えている。

 このチャンネルが放映するのはロシア以外のコンテンツで、とくに日本、中国、韓国、アメリカから放映権を得たものだが、将来的には、ファンタジー分野のロシアのコンテンツもラインナップに加えたいとしている。

 

日本のアニメが中心

 「デジタル・テレビ社は、新たなコンテンツを探し求めてきた。若い視聴者に大いに受けるのに、まだカバーされていないようなコンテンツだ。ファンタジーの分野のアニメ映画や連続アニメがちょうどそれにぴったりだが、基本的に海賊版かそれに類するもので視聴されている。このニッチは、まだメディアのコンテンツとしては埋められていない」。「シグナル・テレビ」社(デジタル・テレビ社の配給者)のミハイル・コヴァリチュク社長はこう考える。

 チャンネル「Fan」のプレゼンテーションでは、この種のコンテンツを放映するロシア初のチャンネルである点が強調された。放映するのは、スタジオジブリをはじめ、ゴンゾ、マッドハウス、TOHO animation、角川、ボンズ、東映アニメーションなどの日本のアニメ制作会社のほか、 マーベルアニメーション、ソニー・ピクチャーズ アニメーション、ワーナー・ブラザース・アニメーションなどのハリウッド勢も。

 

*これに先立ってロシア・ビヨンドは、ロシアの伝説的アニメ制作スタジオ「ソユーズムリトフィルム」がスタジオジブリのロシアでの配給を担当する希望をもっていることを報じている

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