ソユーズムリトフィルムがジブリとの提携を模索:「ロシアでの配給を担当したい」

宮崎駿氏

宮崎駿氏

ZUMA Press/Global Look Press
 ソ連・ロシアの伝説的アニメ製作スタジオ「ソユーズムリトフィルム」のユリアナ・スラシェワ代表取締役が、ロシア文化フェスティバル「ロシアの季節」の閉会セレモニーに出席するため、ロシア代表団の一員として日本を訪れた。その際にスラシェワ氏は、「ソユーズムリトフィルム」がスタジオジブリのロシアでの配給を担当する希望をもっていると述べた。

 「我々は、スタジオジブリが海外への事業展開に関心を抱いていると聞いており、我が社『ソユーズムリトフィルム』は、ロシアでのジブリ・アニメの配給を担当したいと希望している。そのチャンスは少なからずあると思う」。スラシェワ氏は、ロシア・ビヨンドにこう述べた。

 

宮崎アニメがさらに広範に受け入れられる可能性

 同氏によれば、ロシアへのスタジオジブリ製作アニメの配給に関して、両社間で協力できるだろうとのこと。ジブリ創設者、宮崎駿のアニメの多くがロシアで非常に広範に人気を博す可能性があると、同氏は考える。

 過去にも、「ソユーズムリトフィルム」には、日本のスタジオとの共同プロジェクトがいくつかあった。そのうちの一つが、1986年に公開された『小さなペンギン ロロの冒険』だ。

 

協力の形態はさまざま

 スラシェワ氏の説明によると、個人製作の短編アニメの分野でも、今後協力していくことができるだろうとのこと。

 「それは、ロシアと日本双方の神話、おとぎ話などに関する短編アニメだ。例えば、ロシア人が日本の神話、おとぎ話のキャラクターを題材に製作し、日本がロシアのそれを作る。これは文化をお互いに伝えるうえで素晴らしいことだと思う。文化というものは、おとぎ話や伝説を通じて理解していくものだから」。スラシェワ氏はこう述べた。

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