フランスの風景画と江戸時代の芸術:日露文化交流年の枠組みで行われる将来の展示会

《草上の昼食》、クロード・モネ画

《草上の昼食》、クロード・モネ画

プーシキン美術館
 2018年は、ロシアの芸術愛好家にとっても、また日本の芸術愛好家にとっても、贈り物のような年になるだろう。プーシキン美術館のコレクションから選ばれたフランス風景画のユニークな展覧会が日本にやって来る。一方ロシアでは江戸時代の芸術の大規模な展覧会が開かれる。

 2018年4月に、東京と大阪でプーシキン美術館展が開かれる。テーマは17世紀から19世紀のフランス風景画だ。展覧会では美術館のコレクションから65点が出展される。このことを、展覧会の組織委員らが東京の記者会見で発表した。

 日本ではすでに2005年にプーシキン美術館展が開かれ、シチューキンとモロゾフという2人の有名なロシア人パトロンが収集したフランス印象派画家のコレクションが展示された。

 プーシキン美術館はフランス絵画のコレクションで特に有名だ。今回日本の観覧客は風景画というテーマで統一された作品群を見ることになる。ルノワール、シスレー、ピカソ、セザンヌ、ゴーギャンなどに加え、著名なクロード・モネの《草上の昼食》も出展される。

マリーナ・ロシャク氏

 「日本の人々が印象主義とポスト印象主義を非常に愛していることを知っていましたので、目の肥えたお客様にとって大きな贈り物となるであろう作品の数々をこちらにお持ちしました。」プーシキン美術館の館長、マリーナ・ロシャク氏はこう話した。

 プーシキン美術館館長によれば、来年はロシアと日本にとって特別な年になるという。日露文化交流年の枠組みで、プーシキン美術館では江戸時代の芸術の大規模な展覧会が開かれる。

 「実のところ、これは17世紀から19世紀の日本の芸術の歴史そのものです。すべての流派、すべての傑作をお見せします。文化省はこの展覧会に重点を置いており、これは来たる文化交流年の最重要イベントの一つでもあります。」ロシャク氏がロシア・ビヨンドのインタビューでこう述べた。

 11月25日には日本の河野太郎外相がプーシキン美術館を訪れた。「美術館を訪れる皆さん同様、彼は空間自体がとても気に入った様子でした。展覧会(江戸時代展のこと――編集部注)が開かれるメインの展示空間をご案内し、また本館の印象派画家の展示、つまり我々が日本にお届けする芸術品をお見せしました。彼はすっかり喜んでいました。」ロシア・ビヨンドに対しマリーナ・ロシャク氏が語った。

 日露文化交流年に当たるのは2018年。開会式はモスクワのボリショイ劇場で5月26日に開かれる。一年間に300以上のイベントが予定されている。

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