日本文化フェスでコスプレ男女集結

アレクサンドラ・ムドラツ撮影
 第6回日本文化祭「日の出パワー・ジャパン」が、今春もモスクワで盛大に開催された。

 アレクサンドラ・ムドラツ撮影アレクサンドラ・ムドラツ撮影

 日本の画家、茂本ヒデキチさんの描画実演、ヒラクさんのヨーヨー・パフォーマンスが行われ、侍の華やかな武闘アクションは和太鼓のショー、芸者パフォーマーのウララ・スプリングデイ(うららかな春の日)の舞踊に変化していった。 

アレクサンドラ・ムドラツ撮影アレクサンドラ・ムドラツ撮影

 折り紙、書道、墨絵、こけしの絵付けから、風呂敷や日本語の基本まで、希望者なら誰もが参加できる教室も開かれた。

アレクサンドラ・ムドラツ撮影アレクサンドラ・ムドラツ撮影

 中でも最も熱気に包まれたのは、愛知県名古屋市で毎年開催されている「世界コスプレサミット(WCS)」のロシア予選。

アレクサンドラ・ムドラツ撮影アレクサンドラ・ムドラツ撮影

 日本に世界最高のコスプレイヤーが集まるイベントだ。予選で優勝すれば、コスプレの都、名古屋に行き、世界最高のコスプレイヤーという称号を獲得すべく競うことができる。

アレクサンドラ・ムドラツ撮影アレクサンドラ・ムドラツ撮影

 2014年には、ロシアのペアが初めて、本選で優勝している。

アレクサンドラ・ムドラツ撮影アレクサンドラ・ムドラツ撮影 日の出パワー・ジャパンに参加したロシアのコスプレイヤーに、扮装しているキャラクターや、日本の魅力などについて、ロシアNOWが聞いた。

 

 

ロスチスラフ&ユリヤ(ユウコ)

アニメ「戦国BASARA」の真田幸村と武田信玄

アレクサンドラ・ムドラツ撮影アレクサンドラ・ムドラツ撮影

-ここで見てきた中でも最も豪華な衣装の一つですね。制作には長い時間かかりましたか。この大きな斧をつくるのに、どのぐらいかかりましたか。

ユリヤ「衣装は1ヶ月強でつくりました。斧は私が1週間でつくりました」

-斧は何からつくられているのですか。

ユリヤ「主にペノプレクス(断熱材)、持ち手の木の柄は水道管で、表面をバブルスター(熱可塑性樹脂)で覆ってます。ポイントは、組み立て式にしているところです。これだけ大きいと運搬が大変ですから」

-立派なものができましたね。コスプレ以外に夢中なことはありますか。

ユリヤ「日本の武道、特に演武のファンです。残念ながら、私の街にはないので、習うことができません」

-モスクワからの参加者ではないのですか。ここに参加するために別の街から来たのですか。

ユリヤ「そうです。ムルマンスク(モスクワの北1900キロに位置する北極圏の街)から来ました」

もっと読む:日本人とロシア人の交流クラブ>>>

 

ヴラド&リザ

ゲーム「ニーア・オートマタ」のナインエスとトゥービー

アレクサンドラ・ムドラツ撮影アレクサンドラ・ムドラツ撮影

-かっこいい衣装ですね。制作には長くかかりましたか。

ヴラド「3ヶ月ぐらいです。刀も衣装も自分たちでつくりました」

-息が合っていて自然に見えますが、カップルですか。

ヴラド「そうです。同じことに夢中になっているから一緒になれたところが大きいです」

-コスプレ以外に、日本文化で何に関心を持っていますか。

リザ「私は建築に興味があります。かわいくて小ぶりな家やお寺が好きです。日本の建築は、他にない独特なものです。あとは桜ですね」

-このフェスティバルはどうですか。何に強い印象を受けましたか。

リザ「素晴らしい音を鼓手が大きな舞台で響かせていました。あとヨーヨー!それとヨーヨー教室」

ヴラド「ここにはとてもおいしい日本食もあります。本場の日本ではもっとおいしいのでしょうけど」

-日本に行くチャンスがあったら、真っ先にどこに行きたいですか。

2人「京都!」

ヴラド「古いお寺にとても興味があります」

リザ「私は神道、すべての自然への崇拝に興味があります」

ヴラド「あとは沖縄。違う日本がそこにはあると言われています」

もっと読む:モスクワの「日本」でホッと一息>>>

 

アリサ&ルルシュ

アニメ「魔女の宅急便」のキキ、アニメ「終わりのセラフ」の鬼の優一郎

アレクサンドラ・ムドラツ撮影アレクサンドラ・ムドラツ撮影

-フェスティバルに向けた準備には長くかかりましたか。

アリサ「そうでもありません。2週間ぐらいです」

-アニメ以外に日本文化で夢中になっていることはありますか。

ルルシュ「剣術が好きです。あまり長くはなかったですけど、以前やっていたので。あとは日本食です。カレーライスには目がありません」

-日本に行くチャンスがあったら、真っ先に何を見たいですか。

ルルシュ「日本のアニメ・フェスティバルに行って、ロシアのフェスティバルと似ているところ、違うところを見てみたいです。イベントの規模だけでなく、コスプレのレベル、工夫、プログラムなども。ロシアのコスプレは世界で最も優れているコスプレの一つだと聞いたことがありますが、日本のコスプレと比較してどうなのかを見てみたいです」

もっと見る:インスタから日本に飛び込め>>>

 

アナスタシヤ

アニメ「ガンツ」のレイカ

アレクサンドラ・ムドラツ撮影アレクサンドラ・ムドラツ撮影

-このキャラクターを選んだ理由は何ですか。

 この漫画が大好きで、子どもの頃から読んでいました。大学を卒業してからは読んでいませんけど。漫画自体も完結したんです。作者と編集側に何かあったみたいですが。連載が続いていたら、今でも読んでいたでしょう。とてもおもしろくて魅了されるんです。響きはちょっとおかしいですが、異星人との戦いが。それぞれのキャラクターが成長、成熟していくんです。登場人物の性格が時とともに変化していく作品が大好きなんです。

-今はまだ学生ですか、それとも社会人ですか。

 今のところ働いていません。言語学を学んで、英語とギリシャ語を知っています。ギリシャ語はあまり使いませんが。今は工芸活動をしていて、演技用の衣装や小道具をつくっています。私の今の人生では、大きな移動のプロセスが起こってます。最近、他の街に引っ越したんです。

-モスクワからの参加者ではないということですか。

 私はクラスノダルの出身で、ロストフに引っ越しました。ここモスクワから、別のフェスティバルの開催地ヴォロネジに行きます。気候の変化のせいか、ちょっと風邪をひいていますが、それでもコスプレをしています。

-コスプレ以外に、日本文化で魅了されるものはありますか。

 もちろんあります。日本は素晴らしい国です。日本文化、あと世界のどこにもない先進技術を古きものへの非常に深い敬意と融合させているところが好きです。たとえば、日本では、記念建築の古いお寺のわきに、最新式の高層ビルが建っていたりします。それが見事に調和していて...。

-日本に行ったことがあるのですね。

 はい。このフェスティバルでは友だちと審査員を務めます。去年ここで優勝して、ロシアのコスプレを披露しに日本に行ったんです。初めての日本訪問で、カルチャー・ショックを受けました。

-日本で何に一番驚きましたか。

 飛行機から出た瞬間、おいしそうな食べ物の匂いを感じたんです。本当に、日本ではまるで、いつでも料理しているみたいです。通りはとてもきれいで、人々はとても親切で。日本の人は閉鎖的で、外国人をちょっと怖がっていると聞いていましたし、私の女友だちにも英語がほとんど通じないよ、と言われていたんです。日本で店を探していて、どこに何があるのかを把握しようとしていた時、女の人がグーグル翻訳を使って私の話す英語を日本語に訳して、また日本語を英語に訳して、次に私の手を取って、その店に案内してくれたんです。とても思いやりのある、親切な人々です。一言で言うと、感動的な国です。

もっと見る:メドベージェワがセーラームーンに>>>

 

アナスタシヤ(ニックネームはステーシー・ジル)

アニメ「XXXホリック」の壱原侑子

アレクサンドラ・ムドラツ撮影アレクサンドラ・ムドラツ撮影

-ショッキングなキャラクターですね。選んだ理由は何ですか。

 内面的に私に一番似ていて、とてもポジティブでフェアな登場人物なんです。

-この衣装をつくるのに時間はかかりましたか。

 1年ぐらいです。これで去年優勝して、日本に行ったんです。2016年にロシアを代表しましたが、参加者は30ヶ国ぐらいから来ていました。

-日本文化に夢中みたいですね。

 はい。日本語をもう4年勉強しています。

-アニメや漫画以外に、日本文化で夢中になっているものは何かありますか。

 日本の人、人生やまわりの世界に対する姿勢が好きです。たとえば、日本文化では、自然を大事にするよう教えられます。個々がとても孤立してそうにも見えますが、人々は互いを思いやっています。とても団結した集団でありながら、他人の領域に踏み込みません。『個の空間』という概念がとても強いのです。古い技術を新しくする時に、何も壊さないところもとても好きです。

-伝統的な日本文化で好きなものは何ですか。

 着物が大好きです。時の流れとともにつくられ、変わってきた服です。

-日本で好きな場所や街はありますか。

 日本のどの街も特別ですが、大阪が大好きです。若者の街で、新しい日本の魂が感じられます。独特なところです。東京は典型的なメガポリスで、とても大きくて、すべてが詰まっています。お寺、大きい建物、小さい建物と。大阪は『新しい』日本という感じです。富良野というとても素敵な場所があります。ラベンダーが畑で美しく咲いていて、あと北海道にあるので、ロシアっぽい木があります。北海道ではすべてがロシアをほうふつとさせます。あと、気のせいかもしれませんが、北海道の人はよりオープンです。外国人でもとても良くしてくれて、怖がることはありません。

もっと読む:「声優の仕事は宝くじのようなもの」>>>