モスクワでコスプレ・フェスティバル

Press Photo

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4月25日(土)、26日(日)にモスクワでコスプレ・フェスティバル「日の出」が開催された。今年の「日の出」は、去年よりスケールアップ、2日間にわたり新会場で開催された。

 「日の出」では、1日目に世界カラオケグランプリ(以下WKG)、2日目に世界コスプレサミット(以下WCS)が、モスクワ南東の劇場型コンサートホール『文化センター モスクヴィッチ』で盛大に行われた。「世界コスプレサミット」は、世界中のコスプレイヤーを通して新しい国際交流を創造することを目的とし、2003年に名古屋で誕生。ロシアは2012年から 参加し、今年で4回目となる。

 優勝したペアは、毎年8月に名古屋で開催される「世界コスプレサミット」にロシア代表として参加し、世界中のコスプレイヤーたちと様々なイベントやプログラムを通じて国際交流を深める。なお今年は、CICAF(China International Cartoon & Animation Festival)のロシア代表選考会も同時開催された。

 WCS/CICAFのロシア代表選考会には、首都のコスプレイヤーだけではなく、19の地方予選を勝ち抜いた代表者が集結し、ロシアNo.1の座をかけて練り上げたパフォーマンスを披露した。

 

6000人が来場し大盛況 

  主催者によると、来場者は2日間で約6000人。会場には、コスプレ代表選考会の参加者のみならず、様々なアニメに扮したコスプレイヤーたちが集い、いたるところで撮影会が行われていた。会場では、鯛焼きやたこ焼きなどの屋台や水風船、いとうかなこさんのサイン会などのイベントが開かれていた。

  着物ダンスショーを終えた女性は、次のように語った。「日の出フェスティバルでは何度かパフォーマンスをしているので、緊張はしなかったです。今回のパフォーマンスは、三部に分かれていて、二部目が一番大変でし た。リハーサルは少なく、短時間だったけど、うまく出来たと思います。皆さんも気に入ってくれたんじゃないかな。私は着物が大好きで、来年もぜひ参加したいです」

 

優勝は大迫力のコジロウとムサシ 

 会場に来ていたウクライナ人にも話を聞いてみた。「このフェスティバルでは、日本のことを学べるし、共通の趣味を持っている人々と情報交換することも出来るので嬉しい。あっという間にイベントが終わってしまうので残念」。こう彼は「日の出」への熱い思いを語ってくれた。

 会場には、外国からの留学生も来ていた。「私は韓国から、ロシア語と飛行機製造技術を学びにロシアに来ました。今日は、日本人の友達が誘ってくれたし、私自身『ワンピース』、『ナルト』などのアニメが好きと いうこともあって来ました。アニメキャラクターの完成度が高くて驚きです。『アナと雪の女王』のエルサ、『ナルト』の九尾などは最高でした。会場はとても混んでいているので、次回はもっと大きい会場にしたほうがいいと思う」

 優勝したのは、Archangel MichaelとTrishaが演じたポケットモンスターのロケット団(コジロウとムサシ)。「予想もしない結果です。私たちはダンスとコスプレに命をかけました」とコジロウ役のArchangel Michaelは感無量。

 ムサシ役のTrishaは、息を整えながら、「私は感動のあまり、言葉がでません。私たちは、更なるパフォーマンスに磨きをかけることを約束します」と、名古屋の世界コスプレサミットへ向けての意気込みを語った。

 

 多彩なプログラムとゲストの面々 

 フェスティバルのプログラムには、WKG/ICAF WCS代表選考会のほか、カラオケ、アジア・ミュージックダンス、着物ダンスショー、アニメ・ショー、ゲーム・ショー、和太鼓ショーも含まれ、盛りだくさん。ゲストとして和装家の今泉あい子さん、歌手のいとうかなこさん、ロボットクリエーターの高橋智隆さん、現代アーティストの垂井ひろしさん、漫画アシスタントさんの富沢きららさん、漫画家の高木裕里さん、和太鼓集団の暁天さん、WCS創設者の小栗徳丸さん、そしてロシアで活躍する舞台女優の折田智水さんが参加した。

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