3月
1. スズダリでクレープを食べて人形を燃やす
ロシアでは毎年、丸々一週間クレープ(ブリヌィ)ばかり食べるお祝いがある。マースレニツァという。クレープの丸い形は太陽を象徴しており、スラブの異教時代からの習慣で、正教の国になっても受け継がれている。
マースレニツァの週の週末には、冬への別れのしるしとして巨大な藁でできたマースレニツァ人形を焼くことで冬は追い出され、春に道を譲るとされる。
2024年のマースレニツァは3月11日から17日まで行われ、文字通りすべてのカフェやレストランでクレープが楽しめる。今年建立1000周年を迎える古都スーズダリでは、この祝日は特に華やかに、ロシア的な民俗行事で祝われる。
2. オーロラを見る
ロシアのほとんどの地域では、暦上の春はまだ本当の春を意味しない。多くの地域ではあと数か月は雪が降り、霜や吹雪が発生することもある。また、北極圏ではまさに自然の奇跡であるオーロラを見ることができる。
このような「光のカーテン」を見るには、ムルマンスクかムルマンスク州に行くといい。同時に、アンドレイ・ズビャギンツェフの映画『裁かれるは善人のみ』の公開後に人気となった、バレンツ海のそばの彩豊かな漁村テリベルカを訪れてほしい。
3. バイカル湖の氷を見る
バイカル湖は一年中いつでも美しいが、冬には独特の現象が見られる。湖全体に厚い氷が現れるのは1月まで待たねばならないが、これは3月末まで続く。バイカル湖は風が強く、日があたるため、湖面の氷には雪がほとんど積もらず、透明な湖面上を探索することができる。
4. スキーやスノボを楽しむ
ロシアのスキーシーズンはほぼ春の終わりまで続く。シベリア(シェレゲシ)や北極圏(キロフスク)の寒くて雪の多いリゾート地では特に。しかし、亜熱帯のソチやコーカサスでも4月の初めまでは確実に「スノーパウダーを飛ばす」ことができる。
ちなみにこの時期、多くのスキー場でビキニで滑走するフェスティバルが開催される! トライしてみる?
ロシアで最も人気のあるスキーリゾートについてはこちらを参照。
ビキニフェスティバルの写真はこちらを参照。
4月
5. コーカサスで咲き誇る花々を鑑賞する
5月末のコーカサスでは、咲き誇るアーモンドやサクラの薄ピンクの霞や、色とりどりのクロッカスを見ることができる。チェチェンのグロズヌイではモスク「チェチェンの心」をバックに花と美しい写真を撮ることができる。
あるいは、北オセチアに行って、花が咲き誇る暖かいウラジカフカスを散歩したり、山に行ってその土地のハーブを入れたお茶を飲みながら、さまざまな花を探すこともできる。
6. 新しい道路を通ってカザンまでドライブする
2023年12月、モスクワからカザンまでの新しい高速道路が開通した。M-12有料高速道路を利用すると、タタールスタンの首都まで6時間半で行くことができる。4月には冬用タイヤを夏用タイヤに交換し、素晴らしいドライブを楽しんで、チャクチャクやエチポチマク、その他のタタール料理を味わうことができ、もちろん、素晴らしいカザンのクレムリンやモスク「クル・シャリフ」も見ることができる。
7. 黒海沿岸で日光浴
クラスノダール地方とクリミアでは、4月の気温はすでに15~20度に達することが多い。もちろん、海で泳ぐにはまだ早いが、太陽、花、海の空気を楽しみながら散策するのにちょうどいい。健康的に散歩ができるエコトレイルもたくさんあり、この地域の街や自然の美しさを楽しんで回ってもよい。
5月
8. 古い修道院で正教の復活祭を祝う
マースレニツァの直後に来る48日間の大斎期間の後、ロシアは正教の主要な祝日である復活祭、つまりキリストの復活を祝う。2024年の復活祭はかなり遅く、5月5日である。 (カトリック教徒はそれよりずっと早く3月31日に祝う)
つまり、このころにはすでにかなり暖かくなっているということだ。 復活祭前の土曜日に、正教会の信者はクリーチ(復活祭のケーキ)や色付きの卵に司祭の祝福を受けるために教会にやってくる。日曜日にはすべての教会で礼拝が行われ、たっぷりのごちそうを食べ、断食を終えることができる。
ロシアの黄金の輪にある古い修道院の一つ、例えばセルギエフ・ポサードの三位一体セルギイ大修道院や、ロストフ・ヴェリーキー、ヤロスラヴリ、ウグリチなどの古い教会で正教会の復活祭に参加するのはとても楽しい。 黄金の環のガイドはこちらを参照。 https://rbth.ru/watch/2295-gid-zolotoe-koltso-rossii
9. ヴォルゴグラードで戦勝パレードを鑑賞する
5月9日はロシアの大きな祝日、大祖国戦争の戦勝記念日だ。通常、モスクワや他の多くの「軍事栄光都市」で厳かに祝われる。そしてヴォルゴグラードにとって、これは非常に特別な日だ。かつてスターリングラードだったこの都市は、戦争中に最も凄惨な戦いが行われ、ほぼ完全に破壊された。
現在、ここには最も有名な戦勝記念碑である「母なる祖国像」と地元の戦いを伝える記念碑「ママエフ・クルガン」がある。とても強い印象を受ける! そしてもちろん、戦勝記念日には市内で祝賀パレードが行われる。
10. サンクトペテルブルクで白夜を体験する
有名な白夜のピークは6月中旬から7月上旬だが、すでに5月末が白夜の始まりとみなされている。サンクトペテルブルクでは日の入りがとても遅く、また日の出がとても早いので、安全に一晩中歩き回ったり、街やネヴァ川、運河を眺めたり、ストリートミュージシャンの演奏を聴いたりできる。そして5月27日、同市は建立記念日を壮大に祝う。(今年はすでに321回目!)