クルーズ客船の運航のために港が建設される予定のヴィリュチンスカヤ湾、カムチャツカ半島
Yekaterina Shtukina/TASSカムチャツカ州政府が日経アジアに語ったところによると、2025年までに自然豊かな半島に大規模なリゾートを建設する予定だという。 およそ5.18億ドルをかけて、2025年にリゾートをオープンさせる計画だ。
事業者らは、このリゾートに、ロシア人だけでなく日本や他のアジアからも観光客を呼び込みたい考えだ。カムチャツカ州のユリヤ・モロゾワ経済開発及び貿易局長官は、日経アジアからの取材に対し、昨年までに毎年2000人の日本人がこの地方にチャーター機やクルーズ船で訪れたと明らかにした。リゾート地の建設はまもなく始まる。
リゾート運営会社は、2025年までに年間22万人の観光客を迎え、2034年までにそれを50万人以上にしたいと考えている。建設費用は150億ルーブル(およそ206億円)。さらに連邦政府と地方政府がインフラ整備に242億ルーブル(およそ333億円)拠出することになっている。
リゾートには、宿泊施設、レストラン、温泉、スキー場、ハイキングコースが作られ、1年を通じて観光客が楽しめる場所となる。また、太平洋からクルーズ客船でも来られるように、ヴィリュチンスカヤ湾に港が建設される。
カムチャツカ半島はその美しい自然で知られる。また半島の火山群はユネスコ世界遺産に登録されている。近年、ここは自然を楽しむ人たちでより有名になってきたが、ホテルや娯楽施設はほとんどなかった。
カムチャツカ州がある極東連邦管区は観光客に対し、電子ビザの発給を開始した。州政府は、観光を促進することによって、雇用を創出し、ロシア極東部の人口減を食い止めようとしている。
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