ロシアの主要な教会である救世主キリスト大聖堂の全体を写真に収めるためには、パトリアルシィ橋から撮るとよい。大聖堂から橋を渡ってモスクワ川を挟んだ向こう側にあるベルセネフスカヤ河岸通りからの景色も美しい。
多くの正教会と異なり、ポクロフスキー聖堂(=聖ワシリー大聖堂)は、正面や背面というものがなく、建物はどこから見ても同じように美しい。しかしより美しい写真を撮るには、赤の広場に立って、平行に並ぶ石畳の線がミーニンとポジャルスキーの銅像の台座に合うようにして、正面から撮るとよい。
2017年9月にオープンした「ザリャージエ」公園は実に素晴らしい写真が撮れる場所である。とりわけパリャーシィ橋からはクレムリンを入れた最高の写真が撮れる。もし祝日のライティングで飾られた夕暮れどきにここにいたなら、これ以上ないほど素敵な写真が撮れることは間違いない。ただし、暗くなってくると質のよい写真が撮れる確率が一気に下がってしまうことを忘れないこと(特に初心者は)。また橋の上には(その他の観光地と同様)、常に人が溢れているため、誰かの手や足、頭の映り込んでいない写真をすぐに撮れる人はそうたくさんはいない。
展覧文化センターのメインエントランスは近くからではなく、広場,の側から、モノレールの下に立って撮るとよい景色が撮れる。中央パビリオンも同様の法則で、門から撮った方がよい。もちろん、接近して撮影すれば、大きさが強調されたインパクトのある写真が撮れるが、その場合は遠近法で、両端の柱とその隣の木々が中央に寄って見える。
高層ビル群「モスクワ・シティ」はタラス・シェフチェンコ河岸通りから撮るのが一番美しい。とくに、この河岸通りに位置する「タワー2000」の麓にある展望から見た高層ビルがもっとも美しい。ここから撮影した写真では、「エボリューション」タワーがメインとして映るが、「キャピタル・シティ」、「インペリアル」、「ナベレジナヤ」の3つのタワーもきれいに映る。
サンクトペテルブルクの主要な広場の広大さを伝える美しい写真は、旧参謀本部とネフスキー大通りへの出口から撮るとよい。こうすればアレクサンドロフの円柱と冬の宮殿の建物と広場の大部分がきれいに入る。ただし観光シーズンの日中は、この辺りは観光客だらけであることをお忘れなく。
ペトロパヴロフスク要塞はネヴァ川の対岸から撮るのがよい。もっともよいのは、宮殿河岸通りからの景色。もう少し近づいて、トロイツキー橋から撮ることもできる。さらにワシリエフスキー島の岬に立ち、横からの写真を撮るのも悪くない。
ポストカードでよく見る、開いた橋の間にペトロパヴロフスク要塞の尖塔が映っている写真を撮るには、アドミラルテイスカヤ河岸通りに降り、埠頭まで歩く。ドヴォルツォヴイ(宮殿)橋の方からの景色も同じくらい素晴らしく、宮殿河岸通りから撮ることができる。開いた橋の間にはクンストカメラの建物がきれいに見える。
建築アンサンブル「ワシリエフスキー島のストレルカ岬」は遠くから撮影するのが一番よい。たとえば、ドヴォルツォーヴァヤ(宮殿)河岸通り(エルミタージュのそばにある)またはザイチィ島のストレルカ岬(ペトロパヴロフスク要塞のそばにある)から撮るのがよい。またトロツキー橋からもポストカードのような美しい写真が撮れる。一方、ワシリエフスキー島のストレルカ岬からは、エルミタージュ美術館の建物とペトロパヴロフスキー要塞を含む街のパノラマがきれいに撮れる。また古典主義スタイルのビルジェヴァヤ広場もこのストレルカからもっともきれいに撮影することができる。
血の上の教会のクラシカルな観光地風の景色はネフスキー大通りまたはイタリアンスキー橋から開けている。特にこのアングルは観光地的なものとされており、ペテルブルグのお土産物にもよく描かれている。しかし聖堂がもっともきれいに映るのは、トロイヌィ橋の一部であるマロ=コニュシェンヌィ橋から撮影した写真。しかもここから撮影した場合、電線が映り込んでしまうことがない(たとえばネフスキー大通りからだとそうはいかない)。
全体(ニコライ1世の記念碑を含めて)を入れたいなら、イサアク広場から、サンクトペテルブルク立法議会とペテルブルグでもっとも広いシーニィ橋の建物側から撮影するとよい。逆に広場の写真と街の歴史的部分のパノラマはイサアク聖堂の円柱からきれいに撮れる。
この記念碑は基本的にどのアングルで撮ってもきれいに撮れる。しかし一番よいのは旧海軍省をバックに、記念碑に刻まれた文字の方から撮影したものである。このような写真を撮るには、「セナツカヤ広場1」と書かれた道路標識と平行に立ってシャッターを押すとよい。イサアク聖堂をバックに写真をとるなら、アドミラルテイスカヤ河岸通りから撮影しよう。
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