自然
ロシアでもっとも到達困難な場所の一つであるプトラナ台地は、森と湖と滝に覆われた火山性の山塊である。100年ほど前まで台地はまったくの未踏の地であったが、1930~1940年代に初めて外部の人が入り込んだ。それまではこの地域に暮らすエヴェンキ族がトナカイを放牧していただけであった。現在はしっかり準備をした冒険好きなツーリストたちが台地を訪れているが、しかし今でもまだ人間が足を踏み入れたことのない場所がある。
人間
天候は予測不可能で、季節は厳しいシベリアの酷寒から激しく暑い夏へと移り変わり、蚊の大群を連れてくる。とはいえ、7月中旬まで雪が降ることもあり、ツアーガイドの話によれば、10年ほど前にはツーリストグループが夏の積雪に見舞われたことがあるそうだ。観光客たちは骨折しないよう気をつけ、雪が溶けるのを待ちながら、3日間で8キロしか進めなかったという。結局、彼らは疲れ切ってしまい、予定していたルートを周りきることはできなかった。経験豊富なツーリストは、プトラナ台地を訪れるのに最適な季節は秋だと指摘する。鮮やかな赤や黄色の葉が楽しめ、野生のベリーを食べることができ、蚊の大群も少なくなってくる頃だ。
詳細
もっとも美しいエリアの一つがラマ湖とその近くにある滝。とりわけネララフの滝が素晴らしい。地元の旅行会社はガイド付きのハイキングコースを用意しており、ボートで風光明媚な景色を堪能することができる。滝の上に行くなら、細心の注意を払わなければならない。毎年、この滝で命を落とす人がいる。写真を撮るツーリストの体をガイドが掴んでいることもあるくらいだ。