プーチンが出没するソチのスポット

クラスナヤ・ポリャナ=タス通信撮影

クラスナヤ・ポリャナ=タス通信撮影

プーチン大統領はマメな男だ。山ではスキーを滑り、空ではツルと飛行し、海では潜水中に壺を見つける。夏になると、歴代の最 高指導者から継承した、ソチ市の別荘で休暇を過ごす。ソチ市周辺の大統領ゆかりの場所を、地元住民は嬉しそうに教えてくれる。この地を訪れたら、五輪施設の近くやソチ市郊外に位置している、”プーチン・スポット”に立ち寄ってはいかがだろうか。

ソチ国立公園 

 ソチ国立公園はそんな場所の一つ。プーチン大統領は数年前、西コーカサスのペルシャヒョウの復活プログラムとして、自ら新しい広大なオリに若いメスを放った。ソチ五輪のお守りの一つにもなっているこの”プーチンヒョウ”には、すでに子孫もいる。

 

別荘「ボチャロフ川(Bocharov Ruchei)」

 大統領の夏の別荘「ボチャロフ川」は、ソチ市中心部の新ソチ区に位置している。ヴィノグラドナヤ通り(Ulitsa Vinogradnaya)を 歩きながら、大統領の別荘はどこかと地元の人に聞けば、すぐに教えてくれるだろう。中に入ることはできないが、外側から敷地を見ることができる。別荘が建 設されたのは1930年代。近くを流れるボチャロフ小川にちなんで、このように呼ばれている。ソ連時代はスターリン、フルシチョフ、ススロフなどの高官 も、ここでゆったりとした時間を過ごしていた。エリツィン大統領はここのテニスコートが大好きだった。ここには海外の賓客も訪れており、例えば2006年にはプーチン大統領とアメリカのブッシュ大統領が、また2008年にはメドベージェフ大統領とドイツのメルケル首相が会談を行っている。

 

クラスナヤ・ポリャナ(Krasnaya Polyana

 ムズィムタ川上流域の美しいクラスナヤ・ポリャナ村は、スキー愛好家のプーチン大統領にとって特別な場所だ。冬になると必ずここに来て、自らスキー場のコースをチェックする。

 

「茶屋Chainyi Domik

 ソチの山岳地域では、香りとこく味が特徴のクラスノダール紅茶の葉が栽培されている。ソチ市中心部から約15キロの、ウチ・デレ(Uch-Dere)という村の外れに位置する「茶屋」で、 プーチン大統領はさまざまな外国の賓客に紅茶をふるまった。またプーチン大統領は、ドイツのシュレーダー元首相をここに非公式に招いた。他にもアメリカのブッシュ元大統領、メドベージェフ首相など、さまざまな政治家がここを訪れている。外国の代表団を迎えるため、1970年代半ばに建てられたこのロシアの伝統的な木造建築物には、紅茶、ブリヌィ(クレープ)、ピロシキ、サモワールなど、ロシアらしい食べ物や道具がある。

 

鉄道ソチ駅(Stantsiya Sochi


タス通信撮影

 ソチに向う列車の中で、プーチン大統領は幾度も会議を行っている。したがって次なるスポットは連邦歴史建造物に指定されている、ソチ駅だ。 3ヶ所の中庭がついた3階建ての建物と、直径5メートルの時計がついている55メートルの塔からなる駅舎は、ヨーロッパ有数の美しさを誇っている。時計の時針には十二宮があしらわれていて、とてもおしゃれだ。この駅を建築した建築家は、ソ連政府に命じられてオカルティズム科学を研究していた秘密の団体と関係していたという、嘘とも真とも言えない都市伝説も存在する。

 

「冬劇場(Zimnii Teatr)」
「フェスティバリヌイ(Festival'nyi)」


タス通信撮影

 冬劇場では毎年、国際映画祭「キノタヴル(Kinotavr)」が開催されている。またプーチン大統領は「フェスティバリヌイ」音楽堂に、お気に入りのロック・グループ「リュベ(Lyube)」のコンサートを聴きに行ったり、「KVN」ショー(国内各地の若者グループが鋭いユーモアを競い合う、ソ連時代に始まった人気テレビ番組)を見に行ったりする。

 

オリンピック大学(Olympic University

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 ソチ市中心部に位置するロシア国際オリンピック大学の 創設には、プーチン大統領が深く関与した。2010年には、ジャック・ロゲ国際オリンピック委員会会長(当時)とともに、未来の学生に宛てたメッセージ入りのカプセルをうめた。9月に行われた開校式では、教授と14ヶ国から入学した生徒を前に挨拶を行い、この大学がオリンピックの人文科学的遺産であることを強調。快適な講堂も見学した。この大学は、オリンピックの意義と実績にもとづき、新世代のスポーツの指導者を育成し、世界中の人々に健康的な生活の価値 を伝えていくことを目的としている。