アルコール依存症を防げ

ロイター通信撮影

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ロシア連邦保健省の専門家によると、無水アルコールに換算した昨年の一人当たりの平均アルコール摂取量は11.5リットルで、2008年の16.2リットルより減少した。これは対策の効果のあらわれである。ロシアでは未成年者へのアルコールの販売がより厳しく管理され、アルコールのCMと夜間の販売が禁止されるようになっている。

 マクシムさん(姓は本人希望により省略)は現在31歳。酒を断ってすでに2年経過しており、アルコール依存症治療プログラムに参加している。19歳になるころには依存症になっており、29歳になる前に、このような生活を続けた場合、余命はあと半年と医師に告げられた。治療センターを紹介され、それから2年、しらふの生活を続けることができている。 

 

アルコール摂取量

 保健省のロシアNOWへの説明によると、2020年までのロシア国民の乱酒の低減およびアルコール依存症の防止についての政策のコンセプトが実現されており、その結果、2008年から2014年にかけてアルコール摂取量が徐々に減ったという。「無水アルコールに換算した一人当たりの年間平均アルコール摂取量は、2008年に16.2リットル、2013年に11.6リットル(計画では12.5)、2014年(暫定)に11.5リットル(計画で12.0)だった」と保健省。

 現在の主な飲酒防止対策としては、若者へのアルコール販売厳禁、アルコールCMの禁止、夜間販売の禁止がある。社会組織「禁酒のロシア」のスルタン・ハムザエフ理事によると、これらの対策すべては非常に効果があるものの、不十分だという。「現在、社会の良い変化と国の正しい措置を目にしている。対策から外れなければ、すべては改善される一方」。アルコールの販売が許可されているのは18歳以上だが、これを21歳以上にし、未成年に販売した店からはアルコールの販売ライセンスを剥奪すべき(現在は罰金)だと、ハムザエフ理事は考える。「子どもはリスク・グループ。子どものアルコール摂取を防止すれば、健康な大人が増える」とハムザエフ理事。これ以外にも、子どもたちが退屈しないように、スポーツ施設を増やすべきだという。

 

死亡率の低下

 ロシア国立研究大学「高等経済学院」人口統計学研究センターのエヴゲニー・アンドレエフ主任研究員によると、ロシア人の飲酒量は実際に減っているという。「アルコールの過剰摂取が減り、死亡率も減った。男性のほぼ半数の死因が飲酒に関係している。人々は強い酒をあまりたくさん飲まなくなったし、酒におぼれることも少なくなった」。死亡率の変動はすべて、何よりもアルコール依存症と関係していたという。「1965年に寿命が短くなり始め、1980年代の反アルコール・キャンペーンの時まで続き、その後延び、1990年代初めに急速に短くなり、2003年に向けて延びた。これらの波はすべて、アルコールによる死と関係していた」とアンドレエフ主任研究員。

 国立反薬物連盟の麻薬中毒専門医師であるマラト・アギニャン氏は、ロシアNOWの取材に対し、ロシアで講ぜられるすべての対策が、世界的な乱酒抑制プロセスの枠組みに入っている、と話す。しかしながら、これらの対策にもかかわらず、ロシアの絶対摂取量は依然として高い位置にある。「2014年の国別アルコール摂取量ランキングで、ロシアはベラルーシ、モルドバ、リトアニアに続き、4年前と同じ4位に位置している」とアギニャン氏。

*記事全文(露語)