外国人留学生の入試制度を変更

アレクセイ・フィリーポフ撮影/ロシア通信

アレクセイ・フィリーポフ撮影/ロシア通信

ロシア連邦教育・科学省は今年末までに、ロシアでの高等教育を希望する外国人の新たな入試規定を設けることを計画している。外国人志願者は、希望する大学の入学試験を受けるために、ロシア語、数学、選択する専門に関連した基礎科目を1年間学ばなければならなくなる。

 ロシアの高等教育機関への入学を希望する外国人は、人文、自然科学、医学・生物学、工学、経済のいくつかのグループにわかれ、その必修3科目と専門1科目、さらにロシア語、数学、情報科学などの一般科目を学ばなければならない。学習科目は専門によって変わる。この基礎カリキュラムを修了した後、必修科目と追加科目の試験を受けなければならない。

 

ロシア語・ロシア文学のプログラムは 

 ロシア語試験では音声学、構文、句読法の知識以外に、2300語以上の語彙数、1分間200~240語の速さの口頭理解、1分間80~100語の速さの読み取りが求められる。さらに専門分野に関する小論文や再話作文の書き方を習得していなければならない。プレハノフ・ロシア経済大学のヴィクトル・グリシン学長はこう話す。「ロシア語の知識に関する明確な要件は今ないため、もっとも基礎的なものを適用する」

 ロシア語の一部であるロシア文学の学習では、18~19世紀の文学や、プーシキン、レールモントフ、ツルゲーネフ、ゴーゴリ、ドストエフスキー、トルストイ、チェーホフなどの古典文学の作家の経歴に関する知識を習得する。また、さまざまな作家の作風、その作品と登場人物の特徴(作家1人につき2~3作品)を説明できるようにする必要がある。

 数学では、簡単な計算を行い、基本公式を解き、ロシア語でさまざまな定理を証明し、数学的解析の基礎を習得することが求められる。

 

留学生の学力のバラつきをなくすため 

 ロシア民族友好大学国際活動課のグリナラ・クラスノワ副学長はこう説明する。「各国の教育制度には差があるため、中学生を大学に入学させるようなことがないように、教育水準の関連づけを行わなければならない。各大学はそれぞれの学科に評価基準を設ける。ロシアには教育水準の認定を求めない二国間協定を結んでいる国もあるが、協定のない国がまだたくさん存在する」

 現在ロシアには150ヶ国25万人の外国人留学生がいる。うち4万人強はロシアの連邦予算で高等教育を受けている。出身国別で多いのは、CIS諸国のモルドバ、タジキスタン、ウズベキスタン、ウクライナ、ヨーロッパではスロベニア、アフリカではザンビア、アジアでは中国、パレスチナ、シリア、イラク、中南米ではコロンビア、グアテマラ、ペルー。

 外国人留学生の数は今日、全体の2.3%を占めているが、教育・科学省はこの割合を2015年までに6%、2018年までに10%に高めようとしている。ロシア連邦社会会議のメンバーでもある、プレハノフ・ロシア経済大学のセルゲイ・マルコフ副学長はこう話す。「教育省の取り組みは正しい。これによって留学生の教育の質とロシアの教育のステータスが高まる」

 外国人の入学志願者の学習は52週間(1学年度)で、うち38週間が教室での学習期間、4週間が試験期間、10週間が休暇期間になる。