火傷負った露船員2人が日本の病院で治療中

16日、深夜2時に出火し、ヴィタリー・サルタガノフ船長(47)をはじめとする船員の大部分が自力で脱出した。火災は11時間続き、6台の消防車と2隻の消防艇が消火に当たった。=ロイター通信撮影

16日、深夜2時に出火し、ヴィタリー・サルタガノフ船長(47)をはじめとする船員の大部分が自力で脱出した。火災は11時間続き、6台の消防車と2隻の消防艇が消火に当たった。=ロイター通信撮影

 5月16日に北海道稚内市の稚内港で火災を起した貨物船「タイガン」(497トン)の乗組員2人が、日本の病院で火傷の手当てを受けている。1人は重傷だという。17日に、ワシーリー・サプリン在札幌総領事がタス通信に語った。

 「ユーリー・ロボク(59)は、上半身に大火傷を負い、ヘリコプターで搬送され、現在、旭川市赤十字病院の集中治療室で治療を受けているが、意識はある。もう1人の船員のウラジーミル・ラルツェフは、呼吸器の上部の火傷で、稚内市内の病院で治療中。医師団の話では1週間程度の入院加療が必要だ」とサプリン総領事は説明した。

 また総領事によれば、焼けたタイガン号の乗組員は、稚内港内の別のロシア船に移った。事件の捜査は、乗員の書類や所持品が焼けてしまったため難航しているという。

 

 ロシア人乗組員6人が死亡 

 日本の当局は本日17日に、タイガン号火災事故の本格的な捜査を開始した。火災の結果、6人が死亡しており、全員がサハリン州と沿海地方出身のロシア人だという。

 稚内の海上保安庁がタス通信に伝えたところでは、船尾部分がとくに激しく燃えており、キャビンと操舵室の損傷が大きいが、出火原因はまだ特定されていない。4人の遺体はキャビンで発見され、1人は操舵室で見つかった。もう1人は、船尾部分の丸窓を通って逃げようとして死亡したとみられる。機関室は損傷していなかったという。

 497トンのタイガン号は、サハリンのコルサコフ港を出港し、5月14日に、カンボジア国旗を掲げ、カニを積んで稚内港に入港し、17日に帰港する予定だった。当初、船には14人のロシア人と4人のウクライナ人が乗り組んでいたが、稚内でさらに5人のロシア人が加わっていた。

 16日、深夜2時に出火し、ヴィタリー・サルタガノフ船長(47)をはじめとする船員の大部分が自力で脱出した。火災は11時間続き、6台の消防車と2隻の消防艇が消火に当たった。