史上最高のロシア飛行機5選

MiG-29

MiG-29

Mil.ru (CC BY 4.0)
 農薬散布飛行機から第5世代ジェット戦闘機まで、これらの飛行機はロシアのみならず世界中で有名だ。

1. Su-27

 スホイSu-27は、1970年代に作られた米国の第4世代ジェット戦闘機F-15やF-16に対抗すべく生まれた戦闘機だ。米ソ冷戦の最中、米国空軍が次世代戦闘機を開発する計画だと知ったソビエト指導部は、それが国家安全保障の妨げになると考えた。

 ソ連参謀は新しいソ連ジェット戦闘機の有望なモデルを求め、野心的な要求を出した。新型機は航続距離が長く、短距離離着陸ができ、マッハ2(音速の倍)以上の速度を持ち、重い武器を搭載できなければならなかった。

 こうした特徴は一つのプロジェクトに収めるには野心的すぎたため、結局2つのジェット戦闘機が生まれた。その一つがSu-27だ。

 Su-27は1977年5月20日にデビューし、1982年に量産が始まった。戦闘行動半径は750キロメートルでF-16に劣っていたが、速度では勝り、最高で時速2525キロメートルに達することができた。 

 30 mm砲とR-73・R-27空対空ミサイルを備えたSu-27は、制空権確保任務やその他の空中戦任務に対応できるよう設計されている。1980年代以来、ロシア軍はこのジェット戦闘機の派生版をいくつか作り、空対地ミサイルも搭載した。現在、Su-27は中国やインド、インドネシア、ベトナム、その他旧ソ連諸国の空軍で運用されている。

2. MiG-29

 ミコヤンMiG-29は、米国製のF-15やF-16に対抗しようというソ連の努力で生まれた2つ目のモデルだ。小さめのMiG-29はSu-27に速度や戦闘行動半径の点で劣るが、機動性の高さでは勝っていた。冷戦後にドイツ軍が行った試験では、ソ連のMiG-29は米国のF-16よりも俊敏だということが分かった。

 このジェット戦闘機は空対空・空対地ミサイルを備えている。1980年代前半に生産され始めたMiG-29は、ロシアの他、インドやセルビア、ペルー、ポーランドなどの国々で運用され続けている。

 現在、ロシアはSu-27とMiG-29を第5世代ジェット戦闘機Su-57に更新する予定だ。

3. Yak-9

 ヤコヴレフYak-9は1942年に登場した。当時ソ連はナチス・ドイツと対戦中で、このような飛行機を切望していた。この一人乗りの単発プロペラ戦闘機は、第二次世界大戦中にドイツ空軍の制空権を崩す上で極めて重大な役割を果たした。

 金属製の縦通材を使うことで、この戦闘機の燃料・武器性能が高まり、ナチスのフォッケ・ヴルフFw 190やメッサーシュミットBf 109G戦闘機とうまくやり合うことが可能となった。

 Yak-9は戦闘、訓練、偵察、旅客輸送を含むさまざまな航空任務に対応できる理想的なプラットフォームであることも分かった。

4. An-2

 アントノフAn-2はまさに伝説的な飛行機で、「ククルーズニク」(つまり、トウモロコシ畑の農薬散布飛行機)と呼ばれた。単発複葉機であり、農業と林業で使うことを目的に開発されたが、実はより多くの用途に使えた。

 製造が始まって間もなく、An-2は耐久性に優れた頑丈な飛行機であることが分かった。最も大きな長所は、積載量が大きいこと、そして未舗装地を含め、事実上どんな土地でも離着陸できることだった。この特徴により、An-2は技術的・経済的な理由で他の飛行機が運用できない場所にも投入できる機体となった。

 長年、この単純かつ独創的な飛行機は、農薬散布から消防、気象観測まで、多様な目的で使われてきている。多くの国の遠隔地で空飛ぶ救急車としても用いられている。また、空挺部隊を投下できる派生版もある。

 1947年に生産が始まったが、An-2複葉機は未だロシアの小型飛行機部門のシェアの約9割を占めている。「永遠の飛行機」と呼ばれている所以だ。

5. Tu-154

 ツポレフTu-154はソ連の主要な旅客機だ。このナローボディの三発ジェット旅客機は、1968年に初飛行を行い、間もなくソ連・ロシアの航空界を代表する働き者となった。現在まで数十年間運用され続けている。

 全盛期のTu-154は、アエロフロートの利用客の半分を輸送していた(ちなみに、アエロフロートはソ連の空輸産業を独占し、事実上ソ連内のすべての旅客機を運航していた)。

 この旅客機の大きな特徴の一つが、舗装されていない砂利道の滑走路でも離着陸できるという点で、この大きさの旅客機としては異例の柔軟性を示している。ロシアの極北やその他の過酷な気象条件で知られる地方で広く用いられている。

 Tu-154は最高速度時速850キロメートル、航続距離5280キロメートルだった。生産開始以来複数の国々に輸出され、いくつかの国では国家元首を運ぶのにも用いられている。

 残念ながら、このモデルも何度か航空事故に見舞われている。2010年には、ポーランドのレフ・カチンスキ大統領(当時)を含む国の首脳陣を乗せたTu-154がロシアのスモレンスク近郊で墜落した

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