飛行中にこの航空機は、着陸装置を作動させつつ、翼の様々な形状における機体の安定性および制御性を試験したと、同社は指摘した。搭載機器も試験したという。
ワシリー・セヴァスチアノフ・テストパイロットによると、飛行は正常に行われた。
デニス・マントゥロフ産業貿易相によれば、現在、3機のMS-21-300が試験中で、うち2機は試験飛行、1機は静的試験を行っている。「イルクーツク航空機工場はさらに3機の試験機を建造中」と、マントゥロフ産業貿易相は付け加えた。
Tu-134とTu-154を代替する「21世紀の機体」
MS-21は、Tu-134とTu-154の代替機となるべき中短距離ジェット旅客機だ。ナローボディ機(内部の通路が1つしかない機体)で、後続距離は6400キロメートル。211人の乗客を運ぶ。こうした特徴から、ボーイング737、エアバスA320などと直接競合することになる。
MS-21の最初の試験飛行は、2017年5月に実施された。2018年2月には、ロシアの航空最大手「アエロフロート」がMS-21-300を50機購入する契約を結んでいる。