“虎”飛行機は“ストライプ・フライト”として知られた。
ユーリイ・スミチュック/TASSアエロフロート社はロシアのフラッグ・キャリアであり、当然その飛行機の中には非常に派手なデザインのものもある。2013年、この会社は80周年を祝し、彼らのジェット機3機の新デザインのための斬新なアイデアを公募した。
フォークアートが伝統的な“ホフロマ”のアプローチにより、ユニークで予想を超えるスタイリッシュなデザインを生み出した。
しかしこの会社はここで立ち止まらず、2017年に会社の85周年を記念した飛行機のデザインを再び公募し、アートコンペティションを開いた。アエロフロートは優勝したデザインを飛行機一機のカラーリングに採用することを約束した。
当然、利用客を感動させ楽しませようと尽力する会社はアエロフロートだけではない。2015年にはトランスアエロ航空(今は倒産)が、環境保護の意識向上キャンペーンの一環として巨大なアムール虎を一機の飛行機に描いた。“虎”飛行機は“ストライプ・フライト”として知られた。
ユーモアたっぷりに“レオプレーン”(leopard+plane)と名付けられた機体は、先ほどより迫力は劣るものの、デザインは疑いなく独特だ。好きか嫌いかは皆さんのご判断に任せたい。
以前、同社は型破りの慈善活動を行った。2013年、トランスアエロは所有する飛行機の一機にたくさんのカラフルな手形を描いた。チャリティーの構想は、いろいろな病気に苦しむ子供たちを助ける基金にお金を寄付するというものだ。“希望のフライト”と銘打たれた初飛行では、およそ15万ルーブル(約29万円)の寄付金が集まった。
スポーツもまた、ロシアのさまざまな航空会社に芸術プロジェクトのインスピレーションを与えた。2016年には、アエロフロートが一機の飛行機をサッカークラブのツェーエスカーのチームカラーである青と赤で塗り、ツェーエスカーのマスコットである大きな雄馬を描いた。
その2年前の2014年、ロシア航空は一機の飛行機をサッカークラブのゼニトのチームカラーで彩った。
飛行機の外装のデザイナーたちの間では、花もまた一つの人気テーマとなっている。クバン航空は、数本の明るいひまわりが描かれ、機体に“クバン”のロゴの入った飛行機を登場させた。
ロシア航空はより正統派のデザインを貫き、形状のシンプルさで美に到達することを目指した。紅白のジェット機は結果的に際立った外見になった。
S7シベリア航空の得意の様式はおそらくロシアで最も見分けやすい。シンプルな色合いと最小限の輪郭の装飾はかなり斬新に見える。
概して、“ホフロマ”様式がロシアの航空会社の間で最も影響があるようだ。地方のルスライン航空は実績ある手法で一機の飛行機にカラーリングを施した。
さて、それではロシアのキャビンアテンダントはどうだろうか。アエロフロートのCAの制服が歳月とともにどう変化してきたか見てみよう。
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