1924年に登場したソ連初のトラック、AMO-F-15は、イタリアのFIAT 15 Terをベースにしていた。このモデルは同名のソ連初の国産バスや、初めて量産された装甲車BA-27のベースとしても用いられた。
1932年に作られたGAZ-AAは、アメリカのFord-AAを模して作られたが、変更点もあった。100万台近く(約98万5000台)製造されたGAZ-AAは、20世紀前半のソビエト連邦では最も一般的なトラックだった。
これは1930年代に国外へ大量に輸出された初めてのソ連製トラックだ。スペイン、アフガニスタン、イラク、ルーマニア、バルト三国など、多くの国々へ輸出された。第二次世界大戦中にはソビエト軍の主要なトラックとなり、前線と後方支援で活躍した。
30年間近い製造期間(1946年〜1975年)に348万1033台が作られた。こうしてGAZ-51は1950年代から1970年代にかけてソ連で最も数の多いトラックとなった。
ZIS-150の外観はインターナショナル・ハーベスターK-7に似ており、実際に運転席はこのアメリカ製トラックを模している。しかしその他の部分はソビエトの技師が設計した。
ソビエトの自動車産業史において最も成功し、最も人気を博したトラックの一つだ。心強く逞しいZiL-130は、1962年から2014年まで半世紀にわたって製造された。
このソビエト製六輪駆動トラックは民間用にも軍事用にも用いられた。特に工兵部隊で好んで使用された。さまざまな改良モデルが舟橋の架設や土地の掘削で活躍した。
GAZ-66はソ連がドイツのトラック、メルセデス・ベンツ・ウニモグに対抗して生み出した。他のソ連製トラックとは違い、動きがずっと滑らかだった。しかし大きな欠点は、積載量が少ないということだった。
KAMAZが設計した最初のトラックである5320は、この有名自動車メーカーのモデルの中で最も人気があると考えられている。
2005年のニューオーリンズでの洪水のさい、メキシコ海兵隊所属のUral-4320トラックが主に救助に当たった。アメリカ製トラックは街の冠水した道路を克服することができなかった。
1991年に導入されたBelAZ-75501はソビエトで最大かつ最後のダンプカーとなった。この巨大な車は全高が6メートルを超え、全長15メートル、全幅8メートルで、280トンもの積荷を運ぶことができた。
最新のロシア製トラックは、メルセデス・ベンツ・アクトロスからいくつかの部品を借りているが、元のモデルより2割ほど安価になる予定だ。
*ロシアが誇るバスを見るにはこちら。
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