“フレゼ・トロリーカー”として知られるロシア初のトロリーバスは1902年に誕生した。ロシア初の国産車の発明者ピョートル・フレゼによって設計された。
ソビエト初のトロリーバスLK1がモスクワの公道に現れたのは1933年11月15日のことだ。LKトロリーバスは、1936年により先進的なYaTBモデルに取って替わられるまでの数年間しか運行しなかった。
1930年代には二階建てトロリーバスがヨーロッパの街々に現れたが、ソビエト連邦も例外ではなかった。ヤロスラヴリ自動車工場が設計したYaTB-3は1938年にモスクワの公道に現れ、1950年代半ばまで運行した。
MTB-82はソビエト連邦の戦後初のトロリーバスの一つだ。このモデルは世界初の“トロリーバス電車”として用いられ、連結した2台のトロリーバスから成る1編成で運行した。
SVARZ TS、またの名をTS-1は、ソビエト初の連結式トロリーバスで、1959年に登場した。この巨大なトロリーバスは160人乗りに設計されていたが、モスクワの通勤ラッシュにはこの2倍の人数を輸送するのに用いられた。
ZiU-5トロリーバスは1950年代後半にソビエトの街々に16000台以上現れた。当時ソ連で製造された中で最も台数の多いトロリーバスとなった。ZiU-5はスピード狂に人気だった。運転手の中には規定速度の時速68キロメートルを超える時速100キロメートルまで加速する人もいた。
42000台以上製造されたZiU-9トロリーバスは、世界で最も台数の多いトロリーバスだ。1972年に製造が始まり、ごく最近、2015年に製造終了となった。
キエフ電気交通工場で設計されたこのトロリートラックは1976年に現れた。必要ならば内蔵した燃焼式エンジンも使えた。ソビエト連邦におけるこの車両の人気は1970〜80年の間にピークに達したが、今でも辛うじて使用されている。
1999年に設計されたこのトロリーバスは現在も製造が続いている。極寒から酷暑まで、極端な気候条件下でも運行できる。
この新しいトロリーバスの強みは、他の多くのトロリーバスに比べて電力消費量が20パーセント少ないことだ。設計者らはこの数値を40パーセントにまで引き上げる計画だ。
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