配備間近のロシアの新兵器:次世代アサルトライフル、第5世代戦闘機など

第5世代戦闘機「Su-57」

第5世代戦闘機「Su-57」

Global Look Press
 ロシア軍は近い将来どんな新兵器を手にすることになるのだろうか?現在テスト中のもの、製造が既に始まっているもののなかから、とくに重要な兵器を3つ見てみよう。

新型アサルトライフル「AK-12

  今年末までに、ロシア連邦国防省は、現在使われているレジェンド、AK-74に代わり、新しいアサルトライフルを採用する予定だ。

 ロシアの軍事専門家の見解によると、AK-12とAEK-971の2種類のライフルから適宜選択されることになる。前者は兵士によって使用され、後者は特殊部隊の装備となるだろうという。 

 一見すると、AK-12はAK-74の単なる改造型のように見える。使用弾薬は、AK-74と同じく、5.45x39mm弾を使う。

 だが、この新型アサルトライフルには、新しい人間工学と複合的ピカティニー・レール(取り付け台)があり、さまざまな光学機器やスコープを銃に取り付けることが可能だ。垂直グリップ、フラッシュライト、レーザーサイトなどの多様な戦術的付属品も追加できる。

新型アサルトライフル「AK-12」

 またライフルには、新型の弾倉があり、兵士は残っている弾丸の数を確認できる。 これは、新ボディアーマー「Ratnik-2」を装着した部隊にとって、最高の兵器になる。

 AK-12の特長としてはほかに、射撃モードが4つあり、安全・単発・3連・連発が選択できること。さらに、従来のすべてのAKモデルに比して、反動が小さく、コリメータレンズの視野を簡単に設定できるので、より正確に狙いを定めることができる。

 

 

新型潜水艦発射弾道ミサイルR-30「ブラヴァー」 

 新型潜水艦発射弾道ミサイルのR-30「ブラヴァー」も有望な兵器だ。現在、開発者によりテスト中で、その結果が明らかになり次第、ロシア海軍に配備される。

 「ブラヴァー」 は、ボレイ型原子力潜水艦(プロジェクト955)に配備される(同潜水艦は原子炉2基と蒸気タービン1基を搭載している)。

新型潜水艦発射弾道ミサイルのR-30「ブラヴァー」の発射

 各潜水艦には、最大射程8,000kmに達する、16基の「ブラヴァー」 を搭載可能。このミサイルは超音速で飛行し、最大150キロトンの威力をもつ。

 2020年までに、ロシアは「ブラヴァー」 を搭載するボレイ型原子力潜水艦を、8隻保有する可能性があるが、実際の数はまだ不明だ。ロシア国防省は、今後数か月以内に決定するとしている。

 

5世代戦闘機「Su-57 

第5世代戦闘機「Su-57」

 もう一つ、大いに期待されるのが、第5世代戦闘機「Su-57」  で、正式名称が決まる前は、試作機の設計名称「T-50/PAK FA」で呼ばれていた。  

 2011年に、モスクワ郊外で毎年行われる航空ショー「MAKS」で、世界初公開されている。性能は、アメリカのF-22「ラプター」に匹敵すると予想される。最高速度は、マッハ2.1に達し、 2020年にロシア空軍に配備される予定だ。

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