プーチン大統領「歴史的ピンポンを止めよう」

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 プーチン大統領は、 クリル諸島について「歴史的ピンポンを止めよう」と呼びかけた。大統領によれば、クリル諸島の長期的で完全な解決が、両国民の利益になるという。

 ロシアと日本の領土問題解決および平和条約締結は、1時間で解決できるような問題ではない――。プーチン大統領は、安倍首相との首脳会談後の記者会見でこう強調した。

 「我々がそれ(南クリル諸島の帰属をめぐる領土問題)を1時間で解決できると考えるのはナイーブだろう。しかし、露日両国の戦略的利益にかない、両国民が受け入れるような解決を探ることは、もちろん必要なことだ」。プーチン大統領は、露日間に平和条約がないことを改めて「時代錯誤」と呼んだうえで、こう述べた。

 プーチン大統領の考えでは、南クリル諸島での共同経済活動は露日間の平和条約締結に向けての動きを促すだろうという。

 

ビザなし渡航を提案

 このほかプーチン大統領は、隣接するサハリン州と北海道間の住民がビザなしで自由に渡航できるようにすることを提案した。また会談では、南クリル諸島の旧島民がビザなしで先祖の墓参りをする可能性についても話し合われたという。

 「我々は、これらの方々(旧島民)が、これまで閉鎖されていた地区を含め、自由に渡航できるように、最大限手助けすることで、合意した」。大統領は露日首脳会談後の記者会見でこう語った。

 「ロシア側は、隣接するサハリン州と北海道間の住民の自由往来を提案した」とプーチン大統領は付け加えた。

 

「一歩一歩」

 これに関連し、安倍首相は記者会見で次のように述べた。「平和条約がない71年間の空白の後、今我々は、島々(南クリル諸島)の旧島民および現島民の夢をかなえる措置を、一歩一歩、我々の手で徐々に実現していける時代に移行しつつある」

 また安倍首相は、露日両国がその関係でウィンウィンになるように、最大限努力しなければならないと指摘した。「露日両国がその関係でウィンウィンになるように、また、この問題を含めて明るい未来が開けるように、最大限努力しなければならない」

*タス通信の記事を抄訳