アンドレイ・シャプラン撮影
ロシアと日本の間に新たな外交摩擦が起きるかもしれない。ロシアは9月、南クリルでの戦勝70周年記念式典の実施を計画している。ロシア連邦国防省軍事大学研究所の研究者であるミハイル・ポリャンスキー氏が13日、南クリル島の一島での式典実施計画をロシア通信に伝えた。
日本の共同通信によると、原田親仁駐ロシア大使は記者会見で、適切に対応できるように情報収集していくと話した。
日本で北方領土と呼ばれている南クリル諸島は、択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島から構成されている。日本とロシアは島の問題により、第二次世界大戦の平和条約に署名しなかった。
南クリル-北海道ビザなし交流
両国の差を埋めるための試みとして、日本とロシアは1991年、北海道の住人と南クリル諸島の住人のビザなし交流を立ち上げた。この大型のプログラムによって、元島民の多くがルーツをたどることができた。
だが今年、ビザなし交流の第一弾は中止になった。タス通信がこれを伝えている。プログラム組織委員会の広報担当者がタス通信に語ったところによると、ロシア側が日本の観光客を受け入れるための内部研修を完了できていないのが、その理由。
ウクライナ情勢を受けて、日本がロシアに経済制裁を発動したことが、この中止に関係しているのかは、明らかになっていない。
今年、日本人309人が南クリル諸島を訪問し、ロシア人の島民520人が北海道を訪問する予定。旅行は5月から10月に設定されている。プログラム開始からこれまでに、8000人以上の日本人が南クリル諸島を訪問し、ロシア人の島民1万8000人以上が北海道を訪問している。
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