ミハイル・クレメンチエフ撮影/タス通信
日本の安倍晋三首相は、「ロシアのプーチン大統領の訪日を本年の適切な時期」に実現すること、両国の平和条約締結に向けた協議を続けることを希望している。
安倍首相は12日、衆参両院の本会議で施政方針演説を行い、ロシアについてこう述べた。「戦後70年が経過したものの、両国の間で平和条約は未締結のまま。ロシアのプーチン大統領とはこれまで、10回会談を行っている。大統領訪日を本年の適切な時期に実現したい」
「これまでの会談を踏まえ、経済、文化などのさまざまな分野でロシアとの協力関係を発展させ、平和条約締結に向けた交渉を粘り強く続ける」と安倍首相。
昨秋に予定されていたプーチン大統領の日本訪問は、ウクライナ情勢に関連して国際的な状況が難しくなったことから、実現にはいたらなかった。岸田文雄外相はプーチン大統領訪日の調整を含め、昨春にロシア訪問を予定していたが、無期延期していた。
モスクワで12日、両国の外務次官級協議が開催され、日本側からは杉山晋輔外務審議官が、ロシア側からはイーゴリ・モルグロフ外務次官が出席。両者は「二国間関係のさまざまな側面」や、他の国際的な問題について意見交換を行う。
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