世界情勢12/2報道

コンスタンチン・ザヴラージン撮影/ロシア新聞

コンスタンチン・ザヴラージン撮影/ロシア新聞

 プーチン大統領のトルコ訪問、NATOなどについて報道されている。

 「モスコフスキー・コムソモレツ」紙は、ウラジーミル・プーチン大統領のトルコ訪問を総括している。

 プーチン大統領とトルコのレジェップ・エルドアン大統領は首都アンカラで1日、金融、エネルギー、貿易、法律の分野の協力に関する書類8件に調印した。

 驚きをもって受けとめられたのは、プーチン大統領によるガスパイプライン「サウス・ストリーム」建設中止の発表。これはロシア産天然ガスを黒海経由で中東欧に送るガスパイプラインで、中東欧は年間640億立法メートルを受け取ると試算されていた。プーチン大統領はエルドアン大統領との会談後の記者会見で、トルコの追加的需要には代替供給システムの創設で応えると述べた。

 建設中止の理由は欧州連合(EU)の姿勢。「サウス・ストリーム」のルートで「支援するこどころか妨害した」こと、またブルガリアが自国内での建設に必要な作業の実施を禁じたことなどをあげている。

 急成長するトルコ経済は、代替ガス・システムの建設で補われる可能性がある。システムはギリシャとの国境まで伸びる予定。ここには南欧の消費者が利用できるような、独自の貿易プラットフォーム「ガス・ハブ」が創設される。ガスプロムのアレクセイ・ミレル社長の説明によると、これは「サウス・ストリーム」と同等の能力を有するトルコ向けガスパイプラインの話。

 

 「独立新聞」は、「対外的孤立がモスクワとアンカラを近づけた」との見出しで、プーチン大統領のトルコ訪問について伝えている。

 今回の訪問を、いわゆるロシアの東方への転換の一環と見なすことができる。

 ロシア科学アカデミー世界経済・国際関係研究所国際安全センターおよび東洋学研究所の上級研究員スタニスラフ・イワノフ氏はこう話す。「トルコは北大西洋条約機構(NATO)加盟国であり、EU加盟を目指している国であるが、国の指導部はロシアとの関係を維持し、発展させる路線を固く守っている」。欧米が対ロシア経済制裁を発動している中、このトルコ訪問には特別な意義があるという。「他のロシアの戦略的パートナーと同様、トルコは制裁による損失を大きく補えるかもしれない」

 首脳会談ではエネルギーに重きが置かれた。「両国の協力レベルの高さは何よりも、急成長するトルコ経済のエネルギー不足、ロシア企業の新しい市場の模索と関係している」と話すのは、「東・西」研究所のダニラ・ボチカリョフ上級研究員。エネルギーに関する協議では、トルコがパイプライン「ブルー・ストリーム」経由で年間30立法メートルのガスを輸入するかわりに、ロシアが原油の値引きを行う、という問題が中心となった。

 

 「コメルサント」紙は、NATOとロシアの関係について書いている。

もっと読む:


世界情勢12/1報道

 イェンス・ストルテンベルグNATO事務総長はロシアの記者団に対し、「NATOはロシアの敵ではない」と述べた。ロシアほど特権的協力をNATOから提案された国はないという。ストルテンベルグ事務総長はまた、「NATO・ロシア理事会」の作業開始の条件として、ロシアがウクライナの分離独立派への支援をやめること、ロシア軍をウクライナから引き上げること、ミンスク停戦合意のすべての項目を履行すること、国際的義務を守ることをあげた。また、NATO加盟国の防衛強化とウクライナ支援も表明した。

 NATO外相理事会では、ウェールズNATO首脳会議の3件のウクライナに関する決定の実現について話し合われるだろう。東ヨーロッパでのNATOインフラの拡大、即応態勢の統合部隊の結成などである。統合部隊にはNATO加盟国の多くが自国の軍を送るであろうが、今のところ、参加を表明しているのはドイツ、オランダ、ノルウェーのみである。「NATO・ウクライナ委員会」の会合では、NATOによるウクライナの防衛改革支援のための信託基金4基金が正式に立ちあがる。物流、指揮統制、サイバー防衛、軍事医学、負傷者リハビリの分野のプロジェクトに、融資が行われる。