ウクライナ情勢9/9報道

タス通信

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ウクライナ難民の帰国、東部の停戦の状況、停戦合意文書に対するキエフの反応などについて報道されている。

 「ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)」は、ロシアに避難していたウクライナ難民の、帰国の長い行列ができていると伝えている。

 ロシア南部のロストフ州にある出入国審査窓口「ドネツク(ロシア)-イズヴァリネ(ウクライナ)」には、ウクライナ東部のルハンシク州を目 指す歩行者、自動車、バスの2キロメートルに渡る行列ができている。東部の停戦を受けて、難民は帰国している。住民は平和な生活の計画を立てながら、家の再建のためにどこで木材、鉄骨、水回りの設備などを調達できるか、などについて話し合っている。

 「コメルサント」紙は、ウクライナ東部のドネツィク州とルハンシク州の多くの地域で8日、停戦が守られていたと伝えている。

 

 これより前に銃撃戦のあったドネツィク州マリウポリ市の接近路でも、状況は安定し、落ち着いていた。つい最近まで包囲されたと考えられていたこの街のあまりの平和さに、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領も訪問したほどだ。敗戦したと感じているかの問いに、ポロシェンコ大統領は否定的に回答。ベラルーシの首都ミンスクでの合意は、ウクライナの分解を意味するものではなく、その領土の一体性に疑問の余地を与えないという。

 専門家はある点に注目した。12項からなる東部の停戦合意文書は、ロシアとアメリカのアナリストのグループ「ボイスト部会」が提案した独自の情勢打開のシナリオと、多くの部分で一致しているのである。ロシア科学アカデミー世界経済・国際関係研究所の所長で、ボイスト部会のロシア側代表であるアレクサンドル・ドィンキン氏は、ウクライナ情勢で最近、「様相の変化」が感じられると話した。「相互非難および軍事衝突の激化から、情勢打開策の模索へとスイッチが切り変わった」

 

 「モスコフスキー・コムソモレツ」紙は、ルハンシク人民共和国とドネツィク人民共和国で、住民の生活を通常の状態に戻すために停戦が活用されていると書いている。

 行政は電気網や給水システムの修理に取りかかった。深夜の銃撃がなくなり、数ヶ月ぶりにゆっくりと睡眠をとることのできたドネツィク人民共和国では昨日、ほとんどお祭り状態だった。8日はナチス・ドイツの占領からの解放記念日であった。

 

 「ヴズグリャド」紙は、東部の停戦合意文書がキエフで厳しく批判されているため、ポロシェンコ大統領が弁明に追われていると書いている。

 戦線のマリウポリ市を訪問したポロシェンコ大統領は、市の周囲に防衛設備を配備すべきと述べ、ウクライナの市のままにしておくと約束した。ポロシェンコ大統領がマリウポリ防衛者の闘争心をかき立てている間、キエフではユーリヤ・ティモシェンコ元首相が、停戦合意文書によってルハンシク人民共和国とドネツィク人民共和国が事実上承認されてしまったとして、痛烈に批判していた。