ウクライナ情勢8/26報道

AP通信撮影

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ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領は25日、ウクライナ最高会議の解散を宣言した。総選挙は10月26日に実施される。会議の解散、ベラルーシの多国間会議、ウクライナとロシアの二国間首脳会議の可能性、人道支援物資第二弾などについて報道されている。

 「モスコフスキー・コムソモレツ」紙は、ウクライナ最高会議の解散について伝えている。

 ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領は、現在の議員の大半がヤヌコビッチ前大統領政権の法律を承認したことを指摘。独立広場での悲劇的事件とその犠牲者の死に対する責任を負っていると非難した。

 ポロシェンコ大統領がそのような議員から逃れようとしていることが今回の解散の理由のようだが、親ロシア的な勢力を最高会議から完全に外すことは難しそうだ。それはウクライナには裕福な南東部出身者の大きなグループが存在するため。そのうち「地域党」(ヤヌコビッチ前大統領政権の与党)から出馬する人もいれば、新党「ウクライナ発展党」から出馬する人もいるだろう。ポロシェンコ大統領はこの大きな政党2党を無視することはできない。

 

 「ガゼータ・ル」は、ベラルーシ・ミンスクで予定されているウクライナのポロシェンコ大統領とロシアのプーチン大統領の会談の実施が、現地で直前に決定すると書いている。

 その理由は会談前の双方の挑発的な動きだ。ウクライナ南東部向けの人道支援物資を積んだロシアのトラックの車列は22日、ウクライナ政府の合意を待たずにルハンシク方面に向かって越境した。キエフでは24日、ウクライナ独立記念日の軍事パレードが行われ、ポロシェンコ大統領は演説の中で、「ウクライナの戦いは我々の勝利をもって終わる」と強調した。ドネツィクの義勇軍は同日、数百人のウクライナ兵の捕虜にも行進をさせた。

 ロシア科学アカデミー世界経済・国際関係研究所国際安全センターのアレクセイ・アルバトフ所長は、これらの行いすべてがポロシェンコ大統領の姿勢に大きく影響し得ると考える。「ウクライナは侮辱されたと感じ、建設的にはならない」

 

 「ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)」は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が説明した、ベラルーシ・ミンスクで行われる関税同盟(ロシア、ベラルーシ、カザフスタン)とウクライナの、会議の議題を伝えている。

 「議題の主要な問題は、関税同盟とウクライナ、EUとウクライナの経済関係になる」。また、ロシアとウクライナの二国間首脳会議の可能性も排除しなかった。

 ラブロフ外相は、ウクライナ情勢の打開策をロシアが単独で模索するだろう、といった姿勢を、EUやウクライナがとるべきではないとも強調。「ミンスクの会議、またはノルマンディー、ジュネーヴといった他の形式の会議でも、西側の関係者にはロシアが魔法のような手段で彼らの代わりにすべてを解決するとは思わないでほしい。そのようなことは不可能である。ウクライナが自国に対する責任を認識するよう、ウクライナ側に影響を与える心構えで参加することを期待する」

 

 「ヴズグリャド」紙は、ウクライナ南東部に人道支援物資の第二弾を送ることをロシア政府が発表したと書いている。

 ラブロフ外相は、「第一弾を準備していた際のすべての誤解が認められ、あのような人工的な遅延が起こらないことを望む」と述べた。

 ドネツィク人民共和国は、第二弾のニュースに喜び、ルハンシク人民共和国だけでなく、どちらにも渡ることを期待した。一方で、ウクライナ政府はこれを喜んではいない。「南東部の人道危機は、モスクワからの提供ではなく、分離独立派の武装解除によって解決する必要がある」と、ウクライナ最高会議の「祖国」党のアレクサンドル・ブリギネツ議員は話した。