ウクライナでさらに一人のジャーナリストが死亡

ロシア通信

ロシア通信

ロシア通信が伝えるところでは、ウクライナ南東部の軍の部隊の陣地へ向かっていたロシアのジャーナリストと軍人の母親たちを乗せたバスが、ウクライナ軍の攻撃を受け、テレビ局「第一チャンネル」のビデオ技師アナトリー・クリャンさんが、致命傷を負った。

 クリャンさんの同僚の話では、ジャーナリストたちは、息子の帰還を求めるつもりでいた義務年限服役中の兵士の母親たちとともに、ウクライナ軍の部隊の一つへ向かった。バスが部隊に近づくと警告射撃の音がしたので、バスの運転手は、部隊の陣地の500メートルほど手前で停車することにした。

 

「警告射撃に続き、バスを狙い撃ち」 

 「ライフ・ニュース」によれば、クリャンさんの同僚であるエフゲニー・リャーミンさんは、こう語った。「全員が車を降りると、何事も無いかに想われましたが、一分後には信号弾が空中に現れ、全員が車内へ戻ると、集中砲火が始まりました。バスは狙い撃ちされていました」

 リャーミンさんは、その場から去ろうとするバスに跳び乗り、運転席へ潜り込んだが、運転手は、負傷したにもかかわらず、意識を失いはじめるまでバスを運転し続けていた。バスが停まると、リャーミンさんは、車内にもう一人の負傷者を発見したが、それは、腹部に重傷を負った同僚のアナトリー・クリャンさんだった。

 リャーミンさんは、こう語る。「私たちは、通りかかった車を止めて彼をそちらへ移しましたが、彼は、最後まで、カメラ、カメラ…、と言っていました。自分が撮影したすべての映像が収まったカメラがバスの中にあると告げたかってのでしょう。救急医療担当の医師たちは、すべて手は尽くしたもののアナトリーを救えなかった、と言いました」

 

「なぜ護衛がついていなかったのか…」 

「ドネツィク(ドネツク)人民共和国」のリーダー、アレクサンドル・ボロダイ氏は、こう語る。「ウクライナ軍の部隊の陣地へ向かうという無謀な行動は、何らかの発起人グループによって南東部の指導部の許可なしに組織されたものであり、必要な護衛なしに記者や女性のグループを赴かせるというのは、犯罪的な怠慢としか言いようがありません。人的な犠牲をもたらす怠慢が顕在化したわけであり、私たちは、徹底的にその張本人を洗いだします」

 

相次ぐジャーナリストの死亡事故 

 ウクライナ情勢を取材するジャーナリストが死亡したケースは、今回が初めてではなく、5月25日には、スラヴャンスク市の南部で、イタリア人カメラマンのアンドレア・ロッケリさん(30歳)とその通訳のアンドレイ・ミローノフさんが迫撃砲によって死亡し、フランス人フォトジャーナリストのウィリアム・ログレンさんが破片による傷を負った。

 先週初めには、テレビ局「ロシア-24」の二人のジャーナリストが、ルハーンシク(ルガンスク)への迫撃砲の攻撃により、非業の死を遂げた。