ゴルバチョフ元ソ連大統領のクリミア観

「クリミアの人々の期待に応える成功をもって」=Vostock-Photo撮影

「クリミアの人々の期待に応える成功をもって」=Vostock-Photo撮影

ソ連の最初で唯一の大統領ミハイル・ゴルバチョフ氏は、クリミアでの住民投票に起因するロシアに対する制裁による威嚇は権限なきものであるとし、「制裁を発動するためには、十分な根拠がなくてはならない」と述べた。ゴルバチョフ氏の考えでは、「クリミアの人々の期待に応える成功をもって」終了したクリミアの住民の意思表示は、そうした根拠とはならない。

 ゴルバチョフ氏は、「インタファクス通信」にこう述べた。「かつては住民に訊ねることなくソ連の法律に基づいてクリミアがウクライナへ併合されたとすれば、現在は住民自身がその過ちを修正することを決めた。これは歓迎すべきことであり、これに対して制裁を発動すべきではない」

 

318日にロシア連邦への編入に関する法令に署名 

 クリミアとセヴァストポリの地位に関する住民投票は、3月16日に実施され、地域の有権者には、ウクライナ構成下での地域の権限拡大とロシアへの編入のどちらを選択するかが問われた(当初、住民投票では自治の程度のみが決定される予定だった)。

 票の集計ののち、当局は、投票者の96,77%がクリミアのロシアへの編入に賛成した、と発表し、その直後、クリミア最高会議は、臨時の本会議において、クリミア共和国国家会議に改称され、「クリミア自治共和国」は、正式に単に「クリミア共和国」となった。

 これ以後、クリミア領内では、ウクライナの法律は適用されず、2014年2月21日以降に採択されたヴェルホーヴナ・ラーダ(ウクライナ最高会議)の決定は執行されない(それ以前に採択された決定は、他の法令が採択されるまで効力を有する)。

 議員らはまた、「クリミア共和国はロシア連邦に対して共和国のステータスを有する新しい構成主体としてのロシア連邦構成下への編入に関する提案を行う」と述べられた「クリミアの独立に関する」予想された決定を採択し、国連および世界のすべての国家に対して独立国家を承認するよう呼びかけた。

 これを受け、プーチン大統領は3月18日、クリミア自治共和国とセヴァストポリ特別市を、構成主体としてロシア連邦に編入することを定めた、国家間編入条約に署名した。専門家らによると、編入手続きは今年末までに完了する見込みだという。