ソチ五輪で露日首脳会談

ミハイル・クレメンチエフ撮影/ロシア通信

ミハイル・クレメンチエフ撮影/ロシア通信

露日関係は「前向きにかつポジティブに」発展している――。ロシアのプーチン大統領は、2月8日、冬季五輪開幕翌日のソチで、安倍普三首相との会談でこう述べた。

 プーチン大統領によれば、露日関係には、課題となっている複雑な問題を解決するためのポテンシャルが十分ある。「ロシアと日本は自然なパートナーであり、日本は我々の善き隣国だ」とタス通信は、プーチン大統領の言葉を伝えた。

 

「両国関係の発展の新たな一頁を開くことができた」 

 安倍首相は、プーチン大統領のこうした両国関係の評価に同意し、こう述べた。「我々は両国関係の発展の新たな一頁を開くことができたと思う。今日の会談が実り多きものとなり、ウラジーミルと協力していくなかで、さらに関係発展が加速していくことを願う」。その際、安倍首相は、今回の会談が2013年の初めから通算5回目になることを指摘した。

 一方、プーチン大統領は、両国の貿易額が増え、政治面でも協力のメカニズムが構築されつつあると指摘したうえ、こう述べた。「これらはすべて、両国間に横たわる最も困難な問題の解決に向けての良い前提を形作るものだ。政治面で、新たなメカニズムが構築されており、そのなかには外務省と国防省によるチャンネルも含まれる。これは両国間の信頼を高めるものだ」

 プーチン大統領はこのように、昨年両国間で初めて開催された外務および国防の担当閣僚による2プラス2に言及しつつ、こう語った。「貿易・通商に関する政府間委員会も、精力的に作業しており、通商、経済関係は拡大しつつある。昨年1年間で、貿易額は6%近く伸びた。また両国は、一連の国際機関でも、成功裏に協力している」

 

ソチ五輪開幕式に感動 

 このほか、プーチン大統領は、2020年の東京五輪開催決定を踏まえ、日本側にソチ五輪の準備上の経験を伝える用意があると述べた。「もちろん、日本には、この種の大イベント開催の可能性も成果も多々あるが、日本の専門家には、ソチ五輪の組織・運営を見るのは面白いのではないか。我々はほぼ世界中から専門家を準備作業に引き入れた」

 安倍首相は、昨夜のセレモニー(*開会式)に感動したと述べた。「実に素晴らしかった。立ち会うことができてとても嬉しい」

 安倍首相はまた、セレモニーで1万2000個以上のパナソニック製品が使われたことに触れた。「日本の技術がセレモニーの成功に貢献できて嬉しく思う。これも日露協力の成果の一つだ」。こう安倍首相は強調した。

 「あなたが心血を注いできた五輪の成功を祈る」と、安倍首相はプーチン大統領にファーストネームで呼びかけながら、エールを送った。

 安倍首相は、2月7日、第22回冬季オリンピック・ソチ大会の開会式に立ち会うため、ソチ市を訪れた。オリンピック・スタジアム「フィシュト」では、各国選手団は、ロシア語のアルファベット順に行進したので、日本は最後から2番目となった。日本の選手団は、日本とロシアの国旗を手にもって登場。「日出ずる国」の選手たちは、観客から温かい歓迎を受けた。開催国のロシア選手団は、慣例により殿を行進した。

 

秋田犬と出迎え 

 ちなみに、プーチン大統領は、2012年に佐竹敬久(のりひさ)秋田県知事から贈られた秋田犬「ユメ」とともに、安倍首相を出迎えた。安倍首相はすぐにユメに気がついたが、犬の方は、カメラのフラッシュにびっくりし、両首相を家の中に引っ張り込んだ。「良い犬ですね」と安倍首相がロシア語で言うと、プーチン大統領は、「ええ、ときどき噛みますけどね」とジョークで答えた。