ドミトリー・ペスコフ大統領報道官=アレクセイ・ドゥルジーンン/ロシア通信撮影
「私は嘘はつきません」
私は、けっして嘘をつくようなことはしません。それは、断じて許されません。私は、外交官の家庭に生まれ、外交官として育ち、アンカラのソ連大使館に若僧の職員として赴任した際には、アリベルト・セルゲーエヴィチ・チェルヌィショフ大使という素晴らしい師に恵まれました。同氏は、私に言いました。外交の要諦は、地球上では誰も外交官に嘘を語らせることはできないと同時に余すところのない真実を語らせることもできない、という点にある、と。
ウクライナ情勢について
内政干渉は、我々にとって、断じて許されないことです。我々は、ウクライナの指導部が、状況を正常化させてすべてを合法的で平和的な元の鞘に納めるために、何を為すべきかを弁えており、最良の解決を見いだすものと確信しています。
もちろん、我々は、キエフで起きている国内のプロセスへの国外からの干渉が顕著になりつつあることに対して遺憾と憤りの念を覚えています。ウクライナで行われている決定は、主権に基づくものであり、それらは、民主的プロセスの枠内でこの国の指導部によって行われているのです。あれこれの政治マネージメントのツールを用いてこれに干渉して影響を及ぼすことは、我々にとって許されないことです。
オリンピックをめぐる駆け引き
一部の国は、政治的にソチ五輪の権威を失墜させようとして、はなはだ不誠実かつ不作法にふるまっています。連日のように泥が浴びせられ、残念ながら、ロシアのメディアもそれを報じています。強くて豊かで健康で成功しているものは、いつも好かれるとは限りません。しかし、オリンピックやスポーツは、神聖なものであり、政治ではありません。オリンピックの組織者は、心をこめてそれを行うならば、かならず勝利を収めます。我々の場合には、我々はすでに勝利を収めたと言えます。実際、数十年ぶりに我が国に新しい都市が建設されたのですから…。
つまり、我々はすでに成功を収め、我が国はすでに勝利したのです。巨額の費用が投じられたとかオリンピックなど必要ないといった非難の声は、すでに起きたことの壮大さを理解していないことに起因しています。ソチには、山岳と沿岸の両クラスターから成る実にすばらしい複合施設がお目見えします。これは、きわめてユニークなインフラであり、五輪後も全国民のために活用されます。それは、プロやアマチュアそして青少年のスポーツにとっての可能性でもあります。なぜなら、すでに将来のプランが整えられているのですから。
プーチン大統領はとんな人?
プーチン氏は、揺るぎない一貫した人物であり、専門的知識を備え、あらゆるディテールや情況を知り尽くして状況を掌握しているため、指導者としてますます多様で複雑な人物となりつつあります…。ある程度専門的なレベルであれこれの問題を語れないようなら、大統領の部下は務まらないでしょう。
ときどき赤面するわけ
大学で、たとえば、歴史の講義をもっとしっかり聴いておくんだったと悔やまれます。プーチン氏は、大の歴史好きで、あれこれの歴史の場面が話題になると、私は、無知な自分に思わず赤面してしまうことがあります。
年代や時期に関する話をしている際に、ルーシ(ロシアの古称)の古儀式派はどこから現われたのかと大統領に訊かれたときには、きちんとしたイメージが浮かばずに狼狽してしまいました。(抄訳)
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