ホドルコフスキー氏の重い十字架

ヴィターリイ・ベロウソフ撮影/ロシア通信

ヴィターリイ・ベロウソフ撮影/ロシア通信

ミハイル・ホドルコフスキー氏の運命を気に懸ける人々は、ついに希望を断たれたように思われる。ロシア最高検察庁は、露石油会社「ユコス」の元社長がさらに長い間釈放されないことを間接的に裏づける一連の声明を行った。

 先日、ウラジーミル・プーチン大統領は、ロシア憲法制定20周年にちなんだ恩赦の案を支持し、その後、ホドルコフスキー氏も恩赦の対象となるのではとの憶測が巷に流れた。

 ビジネス・オンブズマンのボリス・チトフ氏は、記者らにこう述べた。「恩赦の内容や対象者が明らかにされていないため、氏名を挙げることは時期尚早だが、恩赦が最大限広範なものとなり企業家もその対象になるよう願っている」

 しかし、最高検察庁は、その声明の翌日、それはありえないとの見方を示した。アレクサンドル・ズヴャギンツェフ次長検事は、ホドルコフスキー氏はとくべつ重い罪で罰を受けており、そうした者は恩赦の対象とならない、と述べた。

 

100億ドル以上のマネーロンダリング? 

 一方、インターファクス通信は、消息筋の話として、ホドルコフスキー氏には、国外における100億ドル以上のマネーロンダリングに関する新たなすでに三つ目の刑事事件が立件されうる、と伝えている。消息筋の資料によれば、現在、捜査が進められており、ホドルコフスキー氏および一連のビジネスマンに犯罪の疑いがもたれている。

 しかし、この事件に関するホドルコフスキー氏の訴訟法上のステータスはまだ確定しておらず、消息筋は、「同氏は今のところ被告人でも容疑者でもないが、すべてこれは時間の問題だ」と述べた。

 2003年に立件されて後に第一および第二の事件に分けられた主たる事件は、今も未結審だ。2010年、「ユコスの第二事件」の審理の過程で、ホドルコフスキー氏の弁護団は、ホドルコフスキー氏は新たな罪を問われるかもしれない、と声明した。

 ミハイル・ホドルコフスキー氏と氏のビジネス・パートナーであるプラトン・レベジェフ氏は、2003年より収監されている。2010年末にマネーロンダリングに関する事件で下された第二の判決によれば、残る刑期は、レベジェフ氏は145日、ホドルコフスキー氏は260日。

 

Lenta.ruロシア通信の記事を参照。

 

 

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