ロイター通信撮影
東京電力は20日、福島原発のタンクの一つから、300トンの高濃度放射性汚染水が漏れていると発表。その後、他の二つのタンクの表面でも、高い放射線量が確認された。
原子力放射線安全研究センター核安全実験部のアナトリー・ストロガノフ部長はこう話す。
「世界的な汚染の危険性の観点からすれば、太平洋への汚染水流出 拡大は、ただ外国を動揺させるだけ。汚染水の量を太平洋の希釈係数と比較すると、数十億倍に薄まることがわかる。どのような支援ができるかって?技術的支 援だね。ただ日本人は支援を受けることに対して、非常に慎重だ」。
福島原発に近い一部居住地区では、放射線量が基準値をこえている。地元の行政は、水の深刻な汚染を警戒する。
福島第一原発事故は2011年3月、巨大地震が起こった後に発生。地震の衝撃で沿岸部に高さ14メートルの津波が押し寄せ、同原発は外部電源を喪失し、その冷却システムが停止した。
専門家の試算では、事故処理に約40年を要する。
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