メドベージェフ氏12の命題

ドミトリー・メドベージェフ首相は5月21日で就任1年目を迎えた =ロイター通信撮影

ドミトリー・メドベージェフ首相は5月21日で就任1年目を迎えた =ロイター通信撮影

ドミトリー・メドベージェフ首相は5月21日で就任1年目を迎えた。4年間の大統領職を経て、2012年5月8日に首相に任命された。「コムソモリスカヤ・プラウダ」紙に掲載されたメドベージェフ首相のインタビューの中から、ロシアNOWが興味深い表現を12個ピックアップした。

1. 首相の仕事が大統領の仕事より簡単というわけではない

メドベージェフ首相は1年目が楽ではなかったことを明かした。

「政府が作成して発行する規範的書類の膨大な量、経済の恒常的管理、国の毎日の問題など、政府とは24時間稼働の機械だ」。

 

2. 景気後退の脅威は存在するが、それを回避できる可能性がある

メドベージェフ首相は遅かれ早かれ景気後退が起こると話した。ただしその際、テクニカルな管理ではなく、本物の抑圧を許してはいけないという。

「2008~2009年のような危機を、ロシアは回避できると確信している。缶詰、石鹸、マッチを予備に確保する必要はない。ただし、非常に複雑な国際経済の状況にあることは間違いない」。

 

3. 政府のプログラムの一つは科学者の支援に向けられている

「大学を卒業して科学の道を選択したばかりの若者を支援する、現実的な対策を用意した。かなりの額の奨励金が定められている。また住居もそうだ。大学または科学アカデミーのための特別な住宅ローンも必要だ。これはエンジニアについても同じである」。

 

4. 政府は国家機関で倹約する

「各機関は公用品の納入または国家サービスのための納入を5%減らさなければならない。国の規模で実施すれば数十億ルーブルになる。これは財政緊縮の一つの項目だ」。

 

5. 冬時間の議論は終わっていない

メドベージェフ首相は冬時間に移行した場合、国民の半数が納得しないのではないかと心配している。

「冬時間の問題は打ち切られていないが、長引かせてはいけない。調査によると、約半数が従来のシステムを、残りの半数が新しいシステムを希望している」。

 

6. ロシアは移民を拒むことはできない

 ロシアは今後しばらく移民を拒むことはできないため、移民手続きを管理できるようなシステムを構築することが必要だ。

 「私は最近ニジニ・ノヴゴロドの移 民政策部を訪問したが、ドイツ、オランダ、イギリスなどの先進国から数十万人が仕事をするためにロシアに来ていることがわかって大変驚いた。観光ではなく 就労ビザで入った人たちだ。これはロシアが、自国でそれなりの収入のある外国人にとっても魅力的だということを意味している」。

 

7. ロシアはリスクを下げるために政府系ファンドの資金を外国に投じている

「ロシアは石油とガスに依存しすぎている。そのため、しっかりと保護されていて大きな変動リスクのない、有望な物件に資金を投じるように努めている」。

 

8. WTO加盟でロシアは、世界貿易のシステムの一部となった

「WTO加盟の良い点とは、たやすくほしい物を手に入れられることではなく、我々が世界的な規則にもとづいて生活するようになったことだ。ロシアの製品 は今すぐとはいわずとも、1年後あるいは5年後にはWTO加盟国に存在する主要な基準に準拠するようになる。そしてそのような製品の原価を管理できるようになるのだ」。

 

9. どの大臣とも別れる気はない

交代させようと思っている大臣はいるかとの問いにはこう答えた。

「誰を解任させる用意があるかって?そんな人はいない。政府とはチームだ。私は大統領に 大臣候補を提案し、大統領は全員を支持したが、私が大臣を仕切っているわけではない。普通に仕事をしていると感じたら、当然その人物を支持する」。

 

10. 外国資産の禁止で大物解任もあり得る

 「ロシアに暮らし、国を管理する立場にあるなら、その経済に責任を持つべきだ。そして自分のお金も、自分の管理だけに依存していなくてはならない。このことを理解すべきだ。裕福な人間を 政府(地方行政)や国会から排除することが目的ではない。政府や国会には成功している人々を置きたい。何かを隠しながら『何も変わったことはありません よ、3コペイカしか稼いでいませんよ』などと言う人々は必要ないということだ」。

 

11.ネットで「ディモン」と呼ばれても構わない

ディモンとはドミトリーの愛称だ。

「多くの国で大臣、首相、大統領が名前で呼ばれている。真面目な場所にはそぐわないかもしれないが、基本的には誰でも名前で呼ぶことができる。ただロシアには独自の伝統があるということ」。

 

12.息子は2012年に国際関係大学国際法学部に入学し、自分のことを「普通の現代の若者」と感じている

「政府関係者の子供は生活にそれなりの苦労があるのは明らかだ。息子が自分を普通の現代の若者と感じることが私にとってとても重要だった。息子は普通の学生で、彼自身にとってこれはためになると考えている」。