世界一足の長い人から69人の子どもを持つ母親まで、世界記録を持つロシア人たち!

Kolnya Tattoo/ Youtube.com; Anna Arzamastseva/Barcroft Image /Barcroft Media/Getty Images; Altezza Travel
 ギネスブックには、ロシア人が達成した数々の素晴らしい記録が記されている。そんな中から、もっとも驚くべき記録を集めた。

世界でもっとも長い足

 2020年、エカテリーナ・リシナは、世界でもっとも長い足の持ち主であることが認められた。左足は132.8センチ、132.2センチという類を見ない長さである。小学生のときにはそれが原因でいじめられたこともあるといい、それがギネスブック登録に申請しようと決意した理由だと話している。彼女は「自分に自信がない女の子たちに力を与えたかった」と述べている。

 しかし、実際には、その後の人生では、足が長いことによって得られるのはメリットばかりだった。リシナはバスケットボールのロシア代表チームに選ばれ、2008年には北京五輪で銅メダル獲得に貢献した。引退後は、プロのモデルとして人気を得ている。加えて、本人曰く、「誰よりも早く歩ける」のだそうだ。

 

世界でもっとも多くの子どもを産んだ女性

 これは200年ほど前に、ロシアの農家の女性が樹立した記録で、今も破られていない。名前は明らかではないが、複数の資料によれば、ワレンチナまたはフェオドラという名で、シュイスキー郡のフョードル・ワシリエフという農民の妻であった。この女性は27回出産、16組の双子、7組の三つ子、4組の四つ子、合わせて69人を産んだ。このうち2人は幼くして亡くなったが、それ以外の子どもたちは無事、成人した。この珍しいニュースは1782年にニコリスキー修道院からモスクワに伝わり、エカテリーナ2世もこれを耳にしたという。

87人の子の父親になったロシアの農民についてはこちらからどうぞ。

 

世界でもっとも長い生物のクリプトビオシス 

 2018年、学術界をあるニュースが震撼させた。ロシアの科学者らが、シベリアの永久凍土帯で見つかった4万2,000年前の輪形動物(ワムシ)を生き返らせたのである。これは世界でもっとも長いクリプトビオシスの記録である。ワムシは生き返り、繁殖を始めた。それまで、多細胞生物が一時的に生命維持プロセスを停止した期間は最長で30〜40年ほどであった。つまり、研究者らは、それほど長い時期を経て、多細胞生物を生き返らせることは不可能だと考えていたのである。どのようにしてこれらの生物が見つかったのか、またこの生物がその後どうなったのかについてはこちらからどうぞ

 

もっとも高い地点でのスラックライン―エッフェル塔より高い建物に渡されたライン

 スラックラインとは、2点の間に張り渡した専用ラインの上を歩くスポーツである。スラックラインにはいくつもの種類、レベルがあるが、この記録は、高所恐怖症の人には恐ろしいものだろう。2019年、7人の参加者から成るグループが、地上350メートルの高さ(エッフェル塔より高い!)があるモスクワ・シティの高層ビルの間に渡したラインの上を歩いたのである。

 この試みは、ハーネス付きのアーバンハイラインの最高記録として登録された。参加者らはヨーロッパで2番目に高いOKOタワーと、まだ建設中ながら、完成後は大陸一の高さになる予定のネヴァタワーの間に渡されたラインの上を完歩した。国際的なグループの中には4人のロシア人が含まれていた。 

 

もっとも高収入のユーチューバー 

 ロシアのアナスタシア・ラジンスカヤもギネスブックで世界記録を打ち立て、世界でもっとも高収入のユーチューバーとなった。ただ驚かされるのは、彼女が記録を樹立したとき彼女はわずか5歳だったという点である。アナスタシアはYouTubeチャンネル「ナースチャにライクを!」で1ヶ月50万ドルを稼いだ。 

 ナースチャは生まれたときに脳性麻痺の診断を受けた。医師らは、この先、話すことも歩くこともできないだろうと言った。しかし両親は治療に全力を注ぎ、それが結果を生んだ。治療の1つがカメラに向かうことであった。こうして彼女は周囲の世界との関わりを持つ訓練をしたのである。新しい洋服に喜んだり、わがままを言ったり、トランポリンでジャンプしたり、登校途中のナースチャの姿を捉えた短い動画は世界中で数百万回再生された。

 

タトゥーを彫るのにもっとも長くかかった時間は? 

 答えは60時間と30分。この記録を打ち立てたのは23歳のアレクサンドル・パコスチン。2019年9月のことで、15の絵で構成される12のデザインを入れた。もっとも長い休憩時間は5分だったといい、係員がストップウォッチで監視していたとのこと。

 

驚異のキリマンジャロ登頂

 高さ5,895メートルのキリマンジャロへの登頂は健康な若いアルピニストにとっても大きなチャレンジである。しかし、年金受給者である元教師のアンゲリーナ・ヴォロビヨワは、そんな山の高さだけでなく、年齢にも挑戦した。アフリカ大陸最高峰に登頂したとき、ヴォロビヨワは86歳で、最高齢の登頂として世界記録を樹立した。多くのツーリストが高度により苦しくなり始める4,600メートルの地点で、アンゲリーナは、血中酸素濃度は89%、心拍数70という驚異的な指標を見せた。

 「4,000メートルの地点で、わたしたちはガイドと一緒にダンスしました。5,000メートルのところで日の出を見ました。雲の上に日の出が見えたのです。これは本当に感動的でした。わたしは声が出なくなり、話せなかったのですが、引き返そうなんて思いもしませんでした」とアンゲリーナは話している。 

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