大祖国戦争戦勝76周年を記念して赤の広場で行われた軍事パレードに参加した退役軍人
Kirill Zykov/Moskva agency5月9日、ロシアが大祖国戦争戦勝76周年を祝う中、12500人の軍人と200台の兵器がモスクワ中心部の街路を通り、赤の広場までパレードを行った。
例年通り、いわゆる大統領連隊がロシアのウラジーミル・プーチン大統領や来賓、兵士、将校の前を行進し、式典の幕を切った。
ロシア軍兵士が第二次世界大戦中のソビエト軍の制服とPPShサブマシンガンを身に付けて赤の広場を行進した。
現代の儀仗服を着用し、国内最新のAK-12アサルトライフルを手に持つ数千人の陸軍兵士が続いた。
女性軍人も赤の広場で通常軍に合流した。400人もの女性軍人が、男性軍人とともに、ロシア最新の兵器に伴われて行進した。
大祖国戦争終結76周年の今年の式典にはコサック軍からも部隊が送られた。
この記念すべき日に軍のパレードの参加者に抜擢されることは名誉だと考えられている。この日に赤の広場で行進する兵士は皆、メダルと一週間の休暇、そしてボーナスを受け取る。
大祖国戦争の形勢を変えた伝説的なT-34戦車が今年のパレードを先導した。今なお正常に動くレトロ戦車は、普段はモスクワ郊外のパトリオット・パーク(愛国者公園の意)で見ることができる(試乗もできる)。
ロシア最新のTOS-2重火炎放射システム「トソチカ」。空気中の酸素を使って高温爆発を起こすサーモバリック弾頭ロケット弾を発射する。建物に火を放って破壊することが主な役割で、軽装甲車に損害を与えることもできる。
側面と砲塔、車体に爆発反応装甲「レリクト」を装備したT-72B3戦車の最新版。新世代戦車T-14「アルマータ」に匹敵する防御力を持つ。ロシアは、ソビエト時代の旧式の戦車も「皮」を厚くすれば最新兵器に耐えられることを世界に示した。
大陸間弾道ミサイルを搭載したミサイルシステムRS-24「ヤルス」の最大積載量は10トンだ。つまり、150~300キロトンの爆発力を持つMIRV(複数個別誘導再突入体)弾道ミサイルを15発搭載できる。
ロシアの重輸送ヘリコプターMi-26が赤の広場の上空を飛ぶ。このヘリコプターは軍と民間で運用されており、量産ヘリコプターの中では最大かつ最強である。
Su-24ジェット爆撃機はソ連時代に開発された全天候型攻撃機だ。可変翼と双発エンジンを持ち、2名の定員は横並びに座る。
曲技飛行チーム「ルースキエ・ヴィーチャズィ」が例年通りモスクワの上空にロシアの三色旗を描き、軍事パレードの終わりを告げた。
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