5月9日、12500人以上の軍人が190台の兵器に伴われてモスクワ中心街を赤の広場に向かってパレードし、大祖国戦争(独ソ戦)の終戦76周年を祝う。
今年は35種の兵器が街路を走り、その上空を飛ぶ。パレードを先導するのは、大祖国戦争の戦況を変えるのに一役買った伝説的なT-34戦車だ。今なお動くこのレトロ兵器は、いずれまた国境が開かれれば、モスクワ州の愛国者公園でも見ることができる(試乗もできる)。
T-34に続いて、観客は装甲兵員輸送車「ブーメランク」や装甲車「タイフーン」など、最近配備されたばかりの最新兵器を目にすることになる。
装甲兵員輸送車「ブーメランク」
Vitaly V. Kuzmin/vitalykuzmin.netこれらの車両に、歩兵の乗った軽装甲車BMP-2やBMP-3が続くだろう。
軽装甲車BMP-3
Vitaly V. Kuzmin/vitalykuzmin.net次に登場するのは、「ヤルス」などのロシア最強の大陸間弾道ミサイル複合だ。
「ヤルス」大陸間弾道ミサイル複合
Vitaly V. Kuzmin/vitalykuzmin.net2021年のパレードでは、S-500「プロメテーイ」も披露されると見られていたが、これは実現せず、公開は来年に先延ばしされた。
その代わり、モスクワの街路にS-400対空ミサイルシステムと「イスカンデルM」ミサイルシステム、そしてTOS-1が現れるだろう。
今年のパレードの空軍の目玉となるのが、Su-35S戦闘機に伴われたTu-160長距離戦略爆撃機の儀礼飛行だ。
Tu-160長距離戦略爆撃機
Vitaly V. Kuzmin/vitalykuzmin.netまた今回初めて、3機のMi-26重輸送ヘリコプターがパレードの航空部門を率いることになる。Mi-8輸送戦闘ヘリコプターとMi-35攻撃ヘリコプター、Ka-52ヘリコプターがそれに続き、曲技飛行隊「ベルクトィ」もMi-28Nヘリコプターに乗って現れる。
Ka-52ヘリコプター
Vitaly V. Kuzmin/vitalykuzmin.net航空ショーにはTu-160戦略爆撃機、Tu-95MS戦略爆撃機、Il-78空中給油機、Il-76輸送機、Su-35Sジェット戦闘機、Su-34爆撃機、Su-24M爆撃機なども参加する。
Tu-95MS戦略爆撃機
Vitaly V. Kuzmin/vitalykuzmin.netパレードを締め括るのはMiG-31K迎撃戦闘機とSu-57多用途戦闘機、そして3つの曲技飛行隊(リペツク航空センター、ルースキエ・ヴィーチャズィ、ストリージ)の儀礼飛行だ。
Su-57多用途戦闘機
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