世界でもっとも多くのタイトルを手にしている双子の新体操選手、アヴェリナ姉妹(写真特集)

Global Look Press
 姉妹は15回以上にわたって、新体操の世界チャンピオンの座に輝いている。2020年の東京五輪にも出場するはずであった(新型コロナウイルスの感染拡大で延期された)。

 現在22歳のジーナ・アヴェリナ、アリーナ・アヴェリナ姉妹は、2020年のある休日について、次のように語っている。「自主隔離中に何ができるかしら。パズルをしたり、絵をかけたり、マーカーペンがなくなるまでいろんな色を塗ったり。(中略)あと、木を植えたりもしました」。 

 新型コロナ感染拡大により、春には自主隔離体制が敷かれたが、それでも2人にはほぼ休日はなかったという。ほぼ毎日、トレーニングをし、毎日ほとんど同じような生活を送っていたのだそうだ。

 ジーナはマッチテレビのドキュメンタリー番組の中で、「朝起きて、顔を洗って、健康チェックを受けて、トレーニング場に行き、振り付けをして、トレーニングをして・・・すべて同じことの繰り返しです。つまり、目にする景色はいつも同じでした」と語っている。 

ジーナ・アヴェリナ、2019年ヨーロッパ競技大会にて

 一方で、2人はこのような激しい練習には慣れっこである。こうしたトレーニングなしに、新体操の世界チャンピオンの座に就くことはできなかっただろう。ジーナは実に13回、アリーナは4回、優勝を果たしている。 

2019年の世界新体操選手権に出場しているジーナ・アヴェリナ

 2人はニジェゴロド州(モスクワから369キロ)にある小さな町ザヴォルジエに生まれ、学校に上がる前から体操を始めた。 

 最初の頃は、学業とスポーツを両立させていたが、14歳になったときにモスクワに引っ越し、オリンピック選手養成施設で、ヴェーラ・シャタリナコーチの元、トレーニングをするようになった。シャタリナコーチといえば、アリーナ・カバエワを育てたことで知られる指導者である。

 アリーナはトレーニングを始めたころのことを回想し、次のように述べている。「最初の合宿ですぐにクロアチアに行き、スター選手たちとトレーニングをしました。(中略)わたしたちはもうショック状態でした。そんなチャンスは100に1の確率でしか手にすることができないからです」。

 数年後には競技大会で表彰台に立つようになった。2014年、まずジーナがモスクワ選手権で優勝し、同じ年、2人はホロン(イスラエル)で開かれたグランプリ大会に出場し、アリーナが金メダルを獲得した。そして2017年には、2人揃って、異なる種目で世界選手権で金メダルに輝いた。

アリーナ・アヴェリナ、2019年の世界新体操選手権にて

 2人によれば、最初の頃は互いに競い合っていたという。「ジーナはわたしが1位でジーナが2位だったとき、とても苦しんでいました。悔しさから泣いていたほどです」とアリーナは話す。

 成長とともに、姉妹は互いに競い合うことはなくなっていき、今ではどんな競技会でも、互いを思いやり、応援している。

 2人はそれぞれの種目で良い成績を上げている。2人は、ロシア 第1チャンネルの番組「ヴェチェルニー・ウルガント」に出演した際、ジーナはフープとクラブ、アリーナはボールとリボンが得意だと打ち明けている。姉妹は性格も違っているが、それでも仲良しであることには変わりなく、自由時間はいつも一緒に過ごしているという。

 ジーナは言う。「わたしははっきりした性格で、アリーナはより優しくて穏やかです。 (中略)ですが、趣味や興味は同じなので、だいたい気が合います。2人でいると退屈することがありません。いつも2人で、いつも一緒に過ごしています。秘密も悩みもすべて互いに打ち明けていますが、どれも誰にも内緒です」。

 2020年2月、ジーナは背中をケガしたが、ケガをおしてロシア選手権に出場した。

 「それは何にも比較できないような、これまでに経験したことのないようなすごい痛みでした」。ジーナは、ケガについてこう表現している。数ヶ月後、ジーナは回復し、現在はコロナウイルス感染拡大のため、オンラインで開催されている国際大会に出場するようになった。

 ジーナは「最初は恐怖心がありました。どうなるかと不安でした。その会場でケガをしたので、あまりいい気分になれなかったのです。(中略)少し緊張して震えましたが、会場に出て、フロアを見て、会場を見て、審査員を見て、ようやく落ち着きました」と話している。 

 また2人は2020年の東京五輪の代表選手に選ばれていたが、大会の開催は2021年に延期された。

 これについてジーナは次のように述べている。「トレーニング中に、オリンピックが中止されることを知りました。アリーナと目を見合わせて、座りました。これからどうしようか。トレーニングする意味はあるのかと考えました。(中略)ですが、今は軽い気持ちになりました。オリンピックに出るために練習しているのではなく、自分の満足のために練習しています」。 

 とはいえ、姉妹は2021年のオリンピックに出場することが期待されている。

 アリーナは「まだ誰がロシア代表に選ばれるかは決まっていません。候補の選手はたくさんいて、誰が代表になってもおかしくない状態です」と述べている。

 ジーナは言う。「気を抜いてはいけないし、自分の席を失わないようにしなければなりません。毎日、ここへ来て、精一杯練習するだけです」。

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