ロシアでもっとも人気のあるコスプレーヤーの本名はイリーナ・ピロジニコワ。サイトChampionat.ruによれば、1997年にウクライナ生まれ、10代でモスクワ近郊に移り住んだ。
イリーナはあるインタビューの中で、11歳のときにコスプレに熱中するようになったが、ダンスも好きで、プロのメイクアップアーティストになるための勉強をし、大学では「広告」を専攻、空いた時間にモデルとして働き、ビデオゲーム「Skyrim」を楽しんでいるという。
イリーナはこれまでに、映画「エンジェル・ウォーズ」のベイビードール、ゲーム「バットマン:アーカムナイト」のハーレー・クィーン、ゲーム「モータル・コンバットX」のソーニャ・ブレード、「ウィッチャー」のスーパーガール、ララ・クロフトなどのコスプレをしている。
ジャンナは私生活については公表していないため、生年月日や幼少期を過ごした場所、卒業大学などは友人しか知らない。しかしコスプレ専門サイト「Greek’s Way: Cosplay & Stuff」は、彼女は、ロシアのコスプレ界では、自身の趣味を基にしたビジネスで大きな収入を得ている最初のコスプレーヤーとしてよく知られているとしている。
ジャンナは、2009年からコスプレとウィッグのオーダー製作を行なっている。印刷物、ポスターなどのグッズを販売する個人サイトを持っているほか、コスプレーヤーのための独自のフォトスタジオも所有する。
これまでのコスプレ作品は数え切れないほどある。「ウィッチャー」、「プリンス・オブ・ペルシャ」、「X–MEN」、「サイレントヒル」など、映画、ゲーム、ドラマの女性登場人物だけでなく、ジョーカーなどの男性のコスプレも行う。
サンクトペテルブルク出身のイロナがコスプレを始めたのは2014年。友人たちとポップカルチャーとコスプレのフェスティヴァルに行ったのがきっかけだったという。そのとき、次のフェスティヴァルでは「バイオショックインフィニット」のエリザベスのコスプレをしようと決め、それが初めてのコスプレとなった。
Metroからのインタビューに答えた中で、イロナは「友達みんなにエリザベスそっくりだと言われて。もしエリザベスのコスプレをしないなんて間違いだと。それで、フェスティヴァルに行った次の日にバイオショックをダウンロードして、プレイしてみたら、エリザベスが大好きになり、もうその数ヶ月後には、エリザベスのコスプレでフェスティヴァルに参加していたんです」と回想している。
イロナはハーマイオニー、「美女と野獣」のベル、カリーシなどのコスプレで、インスタグラムで大人気となった。 まもなく、イロナは国際コスプレフェスティヴァルに招かれるようになった。本人曰く、ファンのほとんどは外国人だという。
イロナはコスプレをするほかに、サンクトペテルブルク国立大学で心理学を学んでいる。
イワノヴォという小さな町で生まれたアナスタシヤは、バレリーナになるのを夢見ていたが、彼女曰く、そのようなチャンスは町にはなかったという。 15歳のときにコスプレに夢中になり、ゲームやララ・クロフトの映画のコスプレで人気を得るようになった。
あるインタビューでアナスタシヤは、「すべては、コスプレのことなどまだ何も知らなかった遠い昔、2008年に始まりました。ララ・クロフトの衣装を身につけた女の子の写真を見て、わたしもこんな風にしたいと思ったんです。同じ年に、自分でララ・クロフトの衣装を作って、携帯で写真を撮りました。あのときのフォロセッションを思い出すとおかしくて笑ってしまいます」と語っている。
余暇には、アナスタシヤは体型をキープするため、ダンスをしている。2018年に彼女はイベントでコスプレショーを組織する自身のエージェンシーを立ち上げた。
ノヴォシビルスク出身のエレーナは2014年からコスプレをしている。あるインタビューの中で、コスプレをする前は、フォトセッションやお芝居をしていたと打ち明けている。
また彼女の話によれば、学校に通っていた頃は体重が100キロもあったが、ダイエットに励み、38キロ減量し、62キロまでになったという。
エレーナはホラー系のコスプレが好きで、将来コスプレをする登場人物の衣装やメイクは詳細に考案し、特殊メイクをすることもあるという。いくつかのコスプレでは、彼女とは分からない仕上がりになっている。
余暇にはビデオゲームをし、外国語の勉強をしているのだそうだ。
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