スリモヴ・ドッグの訓練
Mikhail Japaridze/TASSモスクワのシェレメチェヴォ国際空港では、ロシアの航空会社「アエロフロート」の専門家たちが、15匹のスリモヴ・ドッグ(シベリアン・ハスキーとゴールデン・ジャッカルをかけ合わせた犬種)の訓練を開始した。訓練の目的は、においでコロナウイルス感染者を見つけ出すというものである。これについては、2020年10月2日に、タチアナ・ゴリコワ副首相が記者会見で明らかにした。
ゴリコワ副首相は、「すでにプランが出来ており、ロシアの主要な研究所が活動しています。今日までに、犬の訓練に使用するため、感染者とボランティアの生物学的サンプルが集められています。現在、さまざまな生体材料を使った訓練を行っていますが、目標達成までのちょうど真ん中まできている状態です」と述べている。
シェレメチェヴォ国際空港では「アエロフロート」の犬部隊のスリモヴ・ドッグ(シベリアン・ハスキーとゴールデン・ジャッカルをかけ合わせた犬種)の訓練を開始した。
Kirill Kallinikov/Sputnikゴリコワ副首相はまた、集められている犬の中には、においで、爆発物や腫瘍を発見することができる犬がいると明らかにした。
ロシア消費者権利保護・福祉分野監督庁のアンナ・ポポワ長官は、「空港内の集団の中から、また乗客らが航空機から降りるときに、コロナ感染者を素早く発見し、すぐに除菌することで、周囲の人々への感染リスクを下げることができます」と付け加えている。
スリモヴ・ドッグの訓練の目的は、においでコロナウイルス感染者を見つけ出すというものである
Kirill Kallinikov/Sputnikロシアのテレビ局「ロシア1」のレポーターは、番組の中で、「基本的なトレーニングの時間は30分で、そのあと犬には1時間以上の休憩時間が与えられる。犬は新しいにおいを嗅ぎ、健康なドナーの生体材料の中からそのにおいを嗅ぎ分け、声またはポーズでそれを知らせるよう訓練されている」と伝えている。
警察犬が実際にどのような形で、人々のにおいを嗅ぐのかについてはまだ明らかにされていない。
新型コロナウイルス感染者とボランティアの生物学的サンプルを使った訓練が行われている。
Kirill Kallinikov/Sputnikアエロフロート社のヴィタリー・サヴェリエフ社長は、「やり方については、パートナーたちとの間である案を検討中です。おそらく、乗客のフェイスマスクか唾液を使って、感染者を特定することになるでしょう」と述べている。
スリモヴ・ドッグはシベリアン・ハスキーとゴールデン・ジャッカルをかけ合わせた犬種だ。
Kirill Kallinikov/Sputnikシェレメチェヴォ空港での警察犬の訓練は、2020年の12月に終了する。実際に空港で感染者発見のために活動を開始するのは2021年1月と見込まれている。
シェレメチェヴォ空港での警察犬の訓練は、2020年の12月に終了する。
Mikhail Japaridze/TASSロシア・ビヨンドのニュースレター
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