サハ共和国のストリップダンサーがピザの配達員に(写真特集)

ライフ
エカテリーナ・シネリシチコワ
 女性たちはコロナウイルス感染拡大によって仕事を失ったが、ピザの配達員としての新たな職を見つけた。ピンヒールと下着姿で。

 コロナウイルス感染拡大は多くの人々から一時的に仕事を奪った。ヤクーチヤのストリップクラブのダンサーたちも職を失った。クラブは閉店し、客たちも自宅隔離しているためだ。しかし彼女たちは、今、皆が求めているのはピザの宅配だと考え、チェーン店のCityPizzaにバイトさせてほしいと願い出た。CityPizzaは迷うことなく、喜んで、彼女たちを雇用した。

 「今、市場では良い配達員が不足しているのです。しかもこのような危機的状況において、互いをサポートする必要があります。いずれにしても、ダンサーたちは小規模ビジネスを代表する人たちです」と話すのはCityPizzaのオーナー、アレクサンドル・スクリピンさん。

 彼女たちは配達の仕事をちょっと変わった格好ですることにした。それは、下着姿にピンヒール、そしてマスクと手袋をつけるというものだ。このピザ店にこのような配達員がいるという話が広まると、デリバリーを注文する電話は鳴り止まなくなったという。またネット上ではそんな一人が、オーダーされた品を配達する様子を映した動画がアップされている。 

 ピザチェーン店は、女性たちに危険はないとしている。現在、外の気温は20℃で、ピザは自動車で配達され、運転手は彼女たちのボディガードも兼ねているとのこと。サハ共和国政府はこの新たなデリバリーサービスについて早々にコメントを出している。

 サハ共和国首長の報道官は、ラジオ局「ガヴァリット・モスクワ」からの取材に答え、「これとまったく同じ画像をソーシャルネットワークで確認した。デリバリーは、ロシア消費者権利及び福祉監督庁が推奨するすべての規定を考慮し、人と接触しない形で行われているものと考えている。一見したところ、禁止するような事態ではないのではないか。道徳的な観点からは評価できないが、食品デリバリーに関する措置の安全性という観点からは、今のところ規定に反していることは何もない」と述べた

 もっとも、このサービス、無料ではない。この女性たちにデリバリーを依頼するには、ピザ1枚分の値段に相当する500ルーブル(およそ770円)を追加で支払う必要がある。