ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシア国籍を得ようとする人に対する既存の要件を緩和する法律に署名した。
7月22日から、ロシア国籍を申請する外国人はロシアの当局に母国での国籍離脱手続きを始めたことを証明する必要がなくなる。
国によっては新しい国籍を申請する際にそれまでの国籍を放棄することを法律で定めている場合もあるが、ロシアの側からはこの要件がなくなり、元の国籍を離脱するかどうかは申請者の裁量に委ねられることになる。
ロイ・ジョーンズ・ジュニアがロシア国籍を取得した
Aleksey Filippov/Sputnikこの法律が可決されるまで、外国人は母国で国籍離脱の手続きを始めたことを証明する特別な書類を提出しなければならなかった。
これまで大半のケースでは、ロシア国籍を申請する場合、それ以前にロシアに5年間合法的に居住し、申請以前の数年間に合法的な収入があることが要件だった。しかし新法では、一定のカテゴリーに属する個人についてこれらの要件が免除される。
要件免除は以下に該当する人が対象だ。
おそらく最も決定的な変更があったのは、ロシア人の配偶者を持つ外国人に関する要件だ。新法が可決されるまで、ロシア国籍を申請するには少なくとも3年間ロシア国民と結婚していなければならなかった。だが新法が発効すれば、ロシア国民と1年間婚姻関係にあるだけでロシア国籍が申請できるようになる。
これに先立ち、新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、プーチン大統領はロシアからの出国が遅れた外国人のために、すべてのビザと出入国カードの有効期限を2020年6月15日まで延長することを認める法律に署名した。
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