幸いなことに、ハチ公と違って、この犬の飼い主は毎日戻ってきてくれる。
犬が捨てられていないことを示すため、飼い主のスヴェトラーナさんは、犬に青いセーターを巻き、隣に事情を説明するチラシを貼った。
飼い主が書いたチラシ
Alexander Podgorchuk/Klops.Ru犬が飼い主を慕って吠え始めるのが問題になり、外で待たせるようになった。「共同アパートに住んでおり、犬が吠えるのは隣人に迷惑になります。だから、この方法が一番快適です」、とスヴェトラーナさんは説明する。
スヴェトラーナさんは毎日、1時間に1度犬を訪れ、昼休みに餌をあげ、散歩に連れてくる。犬が盗まれることを恐れ、名前を教えない。
「生まれて1ヶ月後、この犬を違う家族に売りました。けれど、私は一日中泣き、翌日、犬を戻させました。彼がずっと悲しくてすすり泣いたからです」とスヴェトラーナさんが語る。その日から飼い主とその犬は、永遠に一緒である。
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