ロシア語によるインターネット検索で「アメリカ人はなぜ・・・」に続く言葉を分析し、アメリカ人の何にロシア人が関心を持っているのかを調べた。
ロシアに行ったことがある人なら、ロシアの家では室内履きがあることを知っているだろう。通りはぬかるみや雪で覆われていることが多いからである。しかもこれは家だけではない。例えば子どもたちは学校に上履きを持っていくし、大人も職場で靴を履き替える。そんな訳で、アメリカで室外と室内で同じ靴を履いているのを見てロシア人は非常に驚く。ロシア語のインターネットではこのテーマでの熱い討論が展開されている。討論の中では、文化的伝統、通りの清潔さ、家の中の寒さなど、幅広い意見が交わされている。しかしやはり家の中でブーツを履いて過ごすなんてやはりロシア人には理解できない。
ロシア人は滅多に笑わないとよく言われる(その理由はこちら)。一方のアメリカ人はというと、これにまったく相反するステレオタイプがある。それはアメリカ人はいつも笑っているというものだ。ロシア人にとって、理由なく笑うことは非常に奇妙なことで、何か裏がある、あるいは少なくとも衷心からではないと感じさせられる。
ちなみにアメリカ人はインターネットで、なぜロシア人はそんなに陰気なのかとよく検索している。ロシア人にとって笑顔は礼儀の一つにすぎないからである。
ロシア人のアパートには調理台がないことはあっても、洗濯機は必ずある。これは自分の家はもちろん、賃貸アパートの場合も同様である。衣類を手で洗濯したり、クリーニングに出す習慣はない。それでも多くの都市にはリーズナブルなクリーニング屋があるが、普通は、ソファーカバーのように嵩張るものや、高価なドレスなどを出すのに使われる。
ニュースやドキュメンタリー映画でロシア人は多くのアメリカ人が標準より太っていることを知っている。ロシアにも太った人は多いが、それでもアメリカ人よりは遥かに少ない。そこでロシア人はアメリカ人の体型が何に関係しているのか興味があるのである。ファストフードが大好きだからなのか、遺伝子組み換え食品を食べるからなのか、あるいは運動量が少ないからなのか。
もちろんロシア人もクレジットを利用することはある。しかしアメリカと違い、クレジットヒストリーが、住宅の賃貸などのサービスを受けるとき、あるいは就職の際に大きな意味を持つことはない。ロシアでは住宅ローンを組むときでさえ、必ずしもクレジットヒストリーを持っている必要はない。しかもロシアではアメリカに較べて、利子がはるかに高いため、多くの人は銀行からお金を借りるのは、不動産やリフォーム、自動車といった高額の出費が必要なときだけである。
ハリウッドのホラー映画ではピエロが主な悪者として登場することがあるが、ロシア人はどこが恐ろしいのか理解できない。ロシアでは子どもにも大人にもそのような恐怖心はない。ピエロといえば、普通は、仮装した恐ろしい道化師より、サーカスや娯楽を連想する。またユーリー・ニクーリン、オレグ・ポポフ、スラーヴァ・ポルーニンなど多くのソ連やロシアの俳優がピエロ役で一躍有名になった。そんな人々を恐れるなんてできるだろうか?
ロシアでは歯のホワイトニングはそれほど健康によいものではないとされていることから、これをやっている人は少ない。有名人の間では人気はあるものの、歯科医らでさえも、歯の自然な色を保つよう推奨している。しかもロシアでは水道水にフッ化物添加はしていない。
ロシアでは指輪は右手の薬指にはめる。それは心臓の位置と関係があるとされている。ロシアで左手に指輪をはめるのは、離婚した人、あるいは未亡人である。ちなみにロシア人女性の中には、婚約指輪と結婚指輪の両方をはめている人もいる。その場合は婚約指輪を右手に、結婚指輪を左手にはめるという場合と、両方を右手にはめる場合がある。
ロシアにはミドルネームというものはない。生まれた子どもにつける名前は一つ(最近の両親の中には、稀にアンナ=ヴィクトリアなど2つの名前をつけることがあるが)で、そこに父親の名前から派生する父称というものがつけられる。またロシア正教の伝統では、洗礼を受けたときに、普通は同じ日に生まれた聖人の名をとって、もう一つの名前が与えられる。この聖人は守護天使とされており、洗礼名は家族以外には言わないことになっている。
「すべてOK」という習慣は今やロシアでも非常に流行っている。しかしこれが何を意味しているのかは誰も知らない。それではここで、親指を立てて、いいね!を押してね!
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