アリーナ・ザギトワ。ジャパン・オープン2018、埼玉県のさいたまスーパーアリーナにて。
AFLO撮影/Global Look Press 8月に国際スケート連盟は、新しいジャッジ方法を導入するとともに、採点システムを一新した。これによって、これまでにロシアのアリーナ・ザギトワやエフゲニア・メドベージェワが成し遂げた記録はすべて「過去の歴史」となってしまった。しかし、ロシアの選手たちが、新しくなったシステムで新記録を打ち立てるのにそう時間はかからなかった。
9月の後半、オリンピックチャンピオン、ザギトワはドイツで行われたネーベルホルン杯2018で世界記録を樹立した。現在16歳のザギトワは79.93点をマークし、アレクサンドラ・トルソワがそのわずか数週間前に立てた記録(74.74点)を塗り替えた。ザギトワはこの試合で、複数のトリプル・ルッツとトリプル・ループ、ダブル・アクセル、トリプル・フリップを成功させた。彼女はテクニカル・ポイントにおいても高い得点を記録した。ザギトワは2018年冬季オリンピックで優勝した後、「過去の歴史」でもショートプログラムの最高記録を持っている。
ザギトワは、同じ大会でさらに勝利を重ね、フリースケーティング(158.50点)と合計得点(238.43点)でも世界記録を打ち立てた。それにもかかわらず、10月に入ってすぐ、埼玉県で開催されたジャパン・オープン2018のフリースケーティングで「カルメン」を演技し、自身の記録を打ち破る159.18点をマークした。彼女は両手を高く上げてジャンプすることが多いが、これは非常に難易度が高い技だ。(地面で試してみれば、その難しさが分かるだろう。彼女はそれを氷の上で跳ぶのである)
14歳のアレクサンドラ・トルソワは、フィギュアスケートの新星。彼女は4回転ルッツと4回転トゥループを成功させた最初の女子選手だ。3月にブルガリアのISUの大会で最初に跳んだあと、10月のエレバンで行われたISUグランプリで再び成功させた。(そして大会で優勝した)
フィギュアスケートで好記録を残しているのは女子だけではない。男子も世界記録をマークしている。この23歳の男性アスリートにも注目。スロバキアで開催されたオンドレイネペラ杯2018でミハイル・コリャダは男子のフリープログラムでオペラ・カルメンの闘牛士の歌に合わせて演技し、274.37点という世界記録を打ち立てた。コリャダの武器は、彼の素晴らしいテクニックにある。彼はまた、2018年冬季オリンピックで銀メダルを獲得している。
このペアのアイスダンスはとてもエレガントで、最近の10月に行われた2018フィンランディア杯選手権大会で、リズム・ダンス、フリースケーティングそして総合得点のすべてで勝利だけでなく、世界記録を樹立した。ジャッジたちは、このペアが躍るタンゴの表現力と技術力を称賛した。子供のころから10年もペアを組んでいる2人は、これまで数々の大会で表彰台に立ってきたが、今回は世界記録までマークした。今後がさらに期待される。
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