ロシアの「溶接の女王」によって創られた衝撃的な金属製の彫刻が信じられない

Weld Queen
 ロシアの溶接・金属デザイナーのアレクサンドラ・イヴレヴァは、はんだごてと溶接マスクをつけて、ジェンダーのステレオタイプを打ち壊している。

 溶接専用の服を身につけても、アレクサンドラは自分の女性らしさを犠牲にはしていない。例えば、伝統的なロシアのドレスに、ココシニク(中世ロシアの女性用頭飾り)風にした溶接マスクを組み合わせたり、ナイトドレスや天使のスーツなど、もちろん、すべてが非金属素材で作られている。

  この32歳の女性は、伝統的に男性的な技能の分野ですでに数年間、順調に仕事をこなしている。アレクサンドラは、2015年に国際モスクワフラワーショーのために「チフヴァミ」という名の大きな瞑想する猫を創作したことで注目を集めた。

  彼女は、すべての人々が、その信仰にかかわらず、平和と瞑想の可能性を探し求めているのだと説明する。だから、この彫刻は、どんな人でも近くに来て瞑想できるようにデザインすることにしたのだ。

 それ以降、アレクサンドラは、彫刻やその他のプロジェクトに向けた新しいアイデアを生み出すために、ずっと考えをめぐらせ続けている。彼女は特に、「インタラクティブな彫刻」と呼んでいる、いろいろな形をした(おっぱいドラゴン、マドンナ、ユニキャット)ロッキングチェアを作っている。彼女の作品は、展示場ではほとんど見ることができず、公園で見つけられる可能性が高い。ベンチやブランコなどとして使用されているのだ。

 猫のチフヴァミには、その後、黙想する熊のラミシが加わった。

 天使たちの彫刻は、リペツク州のクドィキナ・ゴラー・アミューズメントパークを飾っている。この公園についてもっと知りたければコチラ

 アレクサンドラは独創的なキャンドルホルダーを創るのも好きだ。これは、巨大な人間の心臓の形をしている。

 時には「溶接の女王」は、この「毛皮」のコートのような、想像を絶する金属のオブジェクトを製作して自分を楽しませることもある。

 あるいは、ロシアでしょっちゅう使われるバッグの一種「アヴォースカ」(網の買い物用袋):

 女性の夜会用のクラッチバッグ:

 強い女性用のバッグ:

 あるいは、象バーガー:

 アレクサンドラは、プロの溶接工である父親から技術を学んだ。ある日、彼女は、はんだごてはどんなふうに使うのかと父に尋ねた。父は喜んでプロの秘訣を教えてくれて、彼女は金属が大好きになった。 

 アレクサンドラは、ユニークで美しいオブジェクトを創るために溶接を利用しているため、自分のことをアーティストだと考えている。彼女のアートは、まだ生計を立てられるほどお金にはなっていないが、創作の機会やフェスティバルへの招待は増えてきている。8月には、ネヴァダ州のバーニングマン・フェスティバルに参加することになっている。

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